カテゴリ:人間関係、不即不離
他人の気持ちを忖度することは大切です。
しかし他人の気持ちを忖度するあまり、自分の気持ちや考えや欲求を軽視ないし無視することは問題があります。 自分の気持ちを二の次にすることは、本音を無視して建前で生きているようなものだと思います。 すると建前と本音が対立して、生きることが苦しくなります。 相手の気持ちと自分の気持ちの調和を図ることが欠かせません。 良好な人間関係を築くためには、まず相手の気持ちや考え方をよく聞くことが必要です。その後で、自分の気持ちや考えや欲求を相手に伝える。 そのとき最初から二人の気持ちや考え方が一致していることはほとんどありません。その前提で付き合わないと、勝ち負けをかけた主導権争いが展開されます。 言い争いに発展させないためには、譲ったり譲られたりの話し合いが必要になります。 これが普通の人間関係ですが、「かくあるべし」の強い人は、自分の気持ちや考えを一方的に相手に押し付けてしまいます。 そしてお互いに反目し合って人間関係を悪化させている。 そうならないための方法を考えてみました。 負けず嫌いな性格で、相手を言い負かすことに生きがいを感じているような人は危ないと思います。 相手に言い負けてしまうことはプライドが許さないというような人です。 神経質者で、理知的で議論では絶対に負けないと思っている人は要注意です。 対人恐怖症や社交不安障害の人は仲間と和気あいあいと楽しく付き合っている人は少ないと思います。 どちらかというと単独行動をとっています。これが致命傷となります。 そういう人が言い争って仮に勝った場合はどうなるか。 相手は自分の人格や問題点や悪い噂を周りの人に吹聴します。 あることないことを面白おかしく拡散させるのです。 そして仲間とともに徒党を組んで自分に向かってきます。 気が付けば自分の周りは敵だらけという状況が生まれやすい。 何かにつけていじめや嫌がらせを受けて、居場所がなくなってしまうのです。 孤立しやすい神経質者は、相手に勝つことを目的として論争を挑むのは得策ではありません。 また相手の挑発に売り言葉に買い言葉的な対応は回避しなければなりません。 相手に勝ちを譲るという気持ちを持っておくことです。 こういう人間関係はアドラーのいうタテの人間関係です。 タテの人間関係は支配ー被支配の人間関係です。 友好的で信頼感のあふれた人間関係ではありません。 一旦支配者として君臨したとしても、いつ被支配者が反撃してくるか疑心暗鬼に陥ります。 タテの人間関係に対して、ヨコの人間関係があります。 これは森田理論でいうと、「他人の性を尽くす」「己の性を尽くす」人間関係です。 お互いをリスペクトして、それぞれの持ち味を存分に活かし尽くすという人間関係を目指します。 人間関係を良好的に保つノウハウはいろいろとありますが、その以前に勝ち負けをかけた主導権争いは絶対に避けるという気持ちを持っておくことが肝心です。 桃栗3年、柿8年といいます。 栗は植えて4年目ですが20個くらい実をつけてくれました。 大地の恵みに感謝し早速「栗ご飯」をつくりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.13 06:50:26
コメント(0) | コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事
|
|