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森田理論学習のすすめ

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2024.10.16
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桂小金治さんのお話です

10歳の頃、僕にとって忘れられない出来事があります。
ある日友達の家に行ったらハーモニカがあった。
家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。

すると親父は神棚の榊の葉をとって、それで「ふるさと」を吹いたんです。
私は親父の真似をして一人で草笛の練習をしました。
どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
諦めて数日で止めてしまいました。

それを知った親父がある日、
「おまえ悔しくないのか。俺は吹けるがおまえは吹けない。おまえは俺に負けたんだぞ」と僕を一喝しました。
続けて、​「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。この棒に花が咲くんだ」
その言葉に触発されて来る日も来る日も練習を続けました。
そうやって何とかメロディーが奏でられるようになったんです。

得意満面で親父の前で披露しました。その僕を見て親父は言いました。
「偉そうな顔をするなよ。何か一つできるようになった時、自分一人の手柄と思うな。世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。錐(きり)だってそうじゃないか。片手で錐は揉めぬ」

翌朝目が覚めると、枕元に新聞紙に包んだハーモニカが置いてあった。
喜び勇んで親父のところに駆けつけると、「努力の上の辛抱を立てたんだろう。花が咲くのは当たりまえだよ」

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。
あまり嬉しいものだから、お袋にも話したんです。
するとお袋は、「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」
僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
今でもこの時の心の震えるような感動は、色あせることなく心に鮮明に焼き付いています。
(1日1話 読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 藤尾秀昭 致知出版 56ページ要旨引用)





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Last updated  2024.10.16 06:36:28
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯@ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯@ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

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