カテゴリ:人間関係、不即不離
アドラーは子どもの夜尿症は、子どもの親への甘えの意志表示と考えて次のように言っています。
夜尿はいくつかの目的に役立つ。 (親の)注目を引くこと、(親を)自分に仕えさせること、昼だけでなく、夜も注目させることである。 おねしょをすると布団やパジャマがびしょぬれになり気持ちが悪いことこの上もありません。 それでもおねしょがいつまでもやまない子どもがいます。 親はおねしょをした子供に対して、「また粗相をしたの。いくつだと思っているの」「お兄ちゃんやお姉ちゃんはおねしょなんかしたことがないよ」「だから寝る前に冷たいものを飲んではダメだといったでしょう」「明日から紙おむつをして寝なさい」「そうだ、明日からビニールを敷いて寝なさい」などと言います。 文句を言いながらも、かいがいしく後始末をしてやります。 布団を干して、パンツやパジャマを洗ってやります。 子どもはどうしておねしょがやまないのでしょうか。 それはやむにやまれぬ目的があるからです。 それは親に甘えたい。親に自分のことを見ていてほしい。 注目してほしいということです。 その目的を達成するために、無意識にとった行動がおねしょだったのです。 親が自分のそばにいてくれる。 生命にかかる危険なことや他人に迷惑をかける行為以外は、口を挟まずに温かく見守っていてくれる。 こんな親子関係になってくると、おねしょをして親の注目を引きつける必要はなくなります。 おねしょは親に子どもとの人間関係に問題が起きていますよと教えてくれているのです。 仕事や趣味や神経症などにとらわれて、子どもと一緒にいる時間が少なくなっていますよ。 このまま大人になったら適応障害が起きますよというシグナルなのです。 子どものおねしょから子どもと親の人間関係を見直すきっかけにしたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.22 06:38:12
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