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カテゴリ:旅行記:″ヨルダンの風景便り″シリーズ
本日も快晴のヨルダンです。ただし最近のヨルダンは風がまだ冷たく、気温はそれほど高くなりません。夜間はぐっと冷え込みますので、防寒は必須です。これからご旅行にいらっしゃる皆様も、防寒は必ずお持ちくださいませ。
さて、ヨルダンといえばぺトラ。ぺトラといえばヨルダン。ヨルダンの観光の目玉であるぺトラですが、正直いってぺトラのベドゥイン達の評判は良いとはとても言えません…。国籍を問わず、お客様の中にはぺトラのベドゥイン達にほとほと嫌な思いをして帰られる方もたくさんいらっしゃいます。 今回のフィードバックでは、そんなぺトラのベドゥイン達の挙動がありありと再現されております。ああ、まるで自分がその場にいるようです。これがぺトラの真実! それから、遺跡でのロバ乗り。これもぺトラの風物詩となっておりますが、フィードバックにお書きいただいた情報は前知識として必要かと思います。これから旅行にいらっしゃる皆様は、是非ご参考になさってくださいね。 ご紹介いただきましたドライバーのマゼンさんは評判通り素晴らしい方でした。空港でお迎えいただく際も、見つけやすい場所に立っていて下さり、不安な思いをすることはありませんでした。漢字のネームボードを逆さまに持っていらしたのもご愛嬌です。(笑) ホテルに着く前にガソリンスタンドに立ち寄り、「ちょっと買い物してくるから待ってて。」と言われ、戻ってくるとドリンクウォーターをプレゼントしてくれました。(それも大きなペットボトルと小さなペットボトルの2種類) 細やかな心遣いに感激しました。 2日目のアンマン市内観光も各箇所で所要時間の希望を聞いて下さり、ゆっくりと観光出来ました。メニューにあった「スーク散策」が飛んでしまいが、「どうしても」という程ではなかったので良しとしました。「メニューに載っている観光スポットは全て完璧に回ってくれないと困る。」という方はツアー開始前に念のため、打ち合わせをした方がいいかもしれません。 3日目のペトラ観光では「遺跡に入る前にファストフード的な簡単なモノを手に入れたい」と希望を伝えていた所、ワディムーサ村のレストラン(地球の歩き方にも掲載されている「ナオコさんオススメのお店」と仰っていました)に立ち寄ってくれ、シュワルマとフライドポテトに青とうがらし(?)が添えられたランチボックスを手に入れることが出来ました。そして遺跡の入口で4時間後に再会することにし、別れました。 遺跡入口からエル・ハズネまでは往復馬車で、エル・ハズネからエド・ディルまでは往路のみロバに乗りました。限られた時間でエド・ディルまで行きたかったので時間短縮のためです。 馬車は料金トラブルがありました。遺跡入口で馬車のドライバー(?)に乗りたい旨を伝えると別の人(元締め?)に20JD払うように言われました。「2人で20なのか、そして片道でなく往復で20なのか」確認しました。馬車にはサスペンションのようなものは一切ついておらず、かなり飛ばすので乗り心地は最悪です。馬車に乗りながら写真を撮るなんてもってのほかです。カメラは手にしていましたが途中で諦めました。手すりにつかまり、そして車輪の激しい振動が伝わらないように腰を浮かしてなんとか耐えているうちにエル・ハズネに到着しました。帰りの時間を聞かれ、チケットの裏に馬車の番号と時間を書かれ別れました。 ヨレヨレのまま馬車を降りるとすかさずロバ乗りの売り込みが付きまといます。もともと乗る気だったので良かったのですが、先にランチを取りたかったので若干ウザかったです。「あとでお願いするから、待ってて。」と言い、エル・ハズネを正面に見るカフェでランチを取りました。カフェではフレッシュオレンジジュースをお願いしました。 ロバには初めて乗りましたが、簡単ではなかったです。ロバ使いも別のロバに乗って後ろから見守ってくれますが、慣れるまではバランスを崩しそうで怖かったです。しかも慣れてきた頃山登りが始まります。ロバに乗ったまま、岩場のガタガタの階段(転落防止の策はありません)を登ります。下りてくるロバと対面する場面もあり、崖ギリギリまで押された時には恐怖で思わず奥歯を噛みしめ目を閉じました。 ロバは自分の歩きやすいように階段を蛇行して登ります。途中岩壁にギュウギュウ身体を押し付けるように歩かれてしまい、おかげで足のスネを激しくこすられ、大きなスリキズが出来てしまいました。痛みに耐えられず大きな声を上げたら、ロバ使いが助けてくれました。また、途中で一度ロバから落ちました。ゆっくり、どすん。と落ちたので大事には至りませんでしたが、壁際でなく、断崖側に落ちていたかと思うとゾッとします。 ロバ降り場から10~15分ほど砂道を歩くと(ロバ使いは5分と言っていましたが)目的地エド・ディルです。ここまで来る観光客はあまりいないのかとっても空いていて、ほとんど独り占めのような状態でした。無理をしてここまできて良かったと思いました。 帰りは途中の遺跡を楽しみながらエル・ハズネまでゆっくり歩きました。ラクダやロバの勧誘も受けましたが、それほどしつこくはなかったです。エル・ハズネで馬車のドライバーと無事に再会し、再び乗り心地の悪い馬車に乗り、遺跡入口に向かいました。馬車を降りる際、チップとして5JD手渡そうとすると「20JD」と言われました。「そう来たか。」と思い、「さっき往復で20JDって言ったよね?」と言うと、「あれはガバメントの分でこれはドライバーの分だ。」と言います。 「そんな説明一切聞いていない。納得出来ない。」と言うと今度は何を思ったか「行きは20で帰りは20なんだ。みんな払ってるんだ。」と言います。そして他の馬車仲間に声をかけ「なー、行きは20で帰りは20だよな?」と言い、馬車仲間も我々に向かって「こいつはいいヤツだから20払え。」と言い出します。「全く理解できない。払えるのはチップの5だけ。」と言うと「あのさ、時間がないんだよ。他のお客が待ってるし。早く払ってよ20。」と言い出します。 「はー、こっちだって時間ないんだよ、ドライバーとの約束の時間があるんでね!」とすったもんだを何度か繰り返した末、「じゃ、5JD頂戴。」で決着しました。なんとも後味の悪いペトラ滞在となってしまいました。 遺跡観光後、マゼンさんとの待ち合わせまで時間があったので、お口直しに(笑)モーベンピックのアイスクリームを楽しみました。マゼンさんと再会後、死海のホテルまでのドライブは快適でした。途中絶景スポット2か所を案内してくれましたが、死海を見下ろせる場所(崖?)は特に素晴らしかったです。 死海エリアに入り、「で、ホテルはどこだっけ?」と聞かれた時には若干、ずっこけましたが、これもご愛嬌です(笑)。書き忘れましたが、死海エリアに入ってホテルに着く前にアイスも買ってくれました。 最終日は死海エリアのホテルから空港までのドライブです。この愛すべきキャラのマゼンさんとのお別れがとても名残惜しかったです。別れ際、「明日はペトラだよ。日本人だよ。」と教えてくれました。我々日本人にとってマゼンさんのようなキャラはとても親しみやすいと思いますが、マゼンさんにとっても日本人の事をそう思ってお仕事をしてくれていたら嬉しいな、と思いました。 思わず長文になってしまいましたが、以上、フィードバックとさせていただきます。最後となりましたが、木村様の今後のますますのご活躍を心よりお祈りしております。フィードバックには漏らしてしまいましたが、到着初日にはわざわざお電話を下さりありがとうございました。とても心強かったです。 臨場感あふれるフィードバックをお送りいただき、ありがとうございました! さて、問題のシークの馬車ですが、片道 20 JD が通常の値段です。さらにプラスしてチップを要求してきます。という訳で、本当にお疲れの方やお急ぎの方以外は、お乗りになることをお勧めいたしません。 今回のお客様は、「往復で20JD」と最初に合意されたようですが、こういうこともあります。特に観光のローシーズンの時は、馬車使いとしては何が何でもお客様を取りたい。それで、往復で20JDと提示することもあり得ます。ハイシーズンの時は向こうもよりどりみどりなので、安くしてくれることはありません。 その後、帰り道で「20JDというのは片道の料金だ」ということになったようですが、これもあり得ます。アラブ的商法! 最初に言ったことと話が違う! これはアラブ社会では日常的に起きることです。とりあえず乗せて、あとから吹っ掛ける。時間のないお客様やちょっと弱腰なお客様などは、すごまれると納得できなくても払ってしまわれる。これを狙っているわけです。 いやぁ、私もアラブ世界で暮らしていますと、「前に言ってたことと全然違うやん!」ということが多々生じまして、その度に「アラブと話す時は絶対にボイスレコーダーで会話を録音しとかなアカンわ!!!」と心に誓います(笑)。それくらい、話がコロコロと変わる。本当に忘れているのか、嘘をついているのか分かりません。アラブ世界では、事実はゆがめられるものなり。一番キーーーッとなるのが、相手が事実を変えているのに、私の言語力のせいで理解できなかったんだろうと言われるとき ! そこまでアホちゃうわい! と怒りを覚えます。いやいや、こうした体験については、またブログの別の記事でゆっくりと(笑)。 というわけで皆さま、ぺトラのベドゥイン達にはご用心しつつ、ぺトラ観光をお楽しみくださいね。ご健闘をお祈りいたします~。
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最終更新日
2014.04.14 17:54:42
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