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カテゴリ:かなうた☆
8月に福岡に行った時、幸運にも泊まったホテルの近所だったために探し出すことが出来た思い出の場所です。歩いて5分ぐらいだったかな。
「わ~あった~~☆すご~い!!」 と、大はしゃぎで撮った写真だったのに、今の今まで見せてなかったよね~。 福岡サンパレスでしょ? これが思い出の場所?誰かのコンサートか何か? ちがうのです。 わたし、ここのステージで歌ったことあるんだ。と言っても、70人以上の仲間と一緒に。高校2年の11月でした。全日本合唱コンクール全国大会。それ以来、まさか「青春18きっぷ」のオール在来線の旅で再びこの場所に会えるとは思ってなかったなぁ…。 当時のわたしは、ホントに歌うこととその仲間のことだけ考えて毎日を過ごしてました。 勉強も全然しなかったし、授業中は寝てるか、楽譜見てるか、メゾノート(部員同士のメッセージやたわいもないことを書きあうノートのこと。パート毎に分かれて3冊あった。わたしはメゾソプラノだったので、メゾノートが回ってきました♪)を読んでるか、書いてるか。ただのダメダメ高校生。でも、部活はほんとに楽しかった。 顧問の先生も、教師というよりは一人の音楽家で、音楽部はもちろん学校中から尊敬されていたのでした。その先生の指揮の下、声もキャラも個性的な70人の仲間で今年もまた全国大会で歌える!それも遠い福岡まで旅行同然の音楽遠征!!どれだけ騒がしかったかはご想像のとおりです。 (本番の前日に、宿泊先で同室の友達や後輩と喋りすぎて、喉枯らしそうになったし^^ゞ) ともあれ、わたしにとって「歌うこと」や「音楽」についての感覚や感性の基礎は、高校の3年間に出逢った先生や仲間によって築かれたのかも知れません。その後に待っている様々な音楽との出逢いも、まずこの時代があって引き寄せられたものがほとんどです。 そして、福岡サンパレスでのステージは、顧問のS先生と立つことの出来た最後の全国大会でした。 3年の全国大会(札幌)に出場する頃、S先生はこの世にいませんでした。 S先生のいなくなった3年生の夏休み。そこから札幌への道はホントに遠く感じた。でも、いつもはわがままで生意気で子供だったわたしたちが、信じられないようなパワーを発揮して、2学期から常勤講師でやってきた新しい先生と気が付いたら札幌のステージにいました。 でもそれはきっと、S先生に叩き込まれたものを、みんながちゃんと憶えていたからかも知れない。 そんな思い出の象徴のひとつが、この福岡サンパレスの風景なのでした。 夕風に吹かれながら、この写真を撮っている時、あの日歌った「歌」が浮かんできました。 高校生と言うよりは、もっと子供が歌う方が似合う幼い歌をS先生はこの年の自由曲に選びました。子供じみてて、英語の歌詞で、ちょっとへんてこな歌(でも、三善晃先生の曲は「変」と思いつつハマってしまう不思議な魅力もあるけど♪)で、当時のわたしはそれほど好きではなかった。 でも、今のわたしには、無邪気であたたかくて、やさしい歌に聞こえてきます。 ********************************************************************* もしうみがみんなひとつのうみだったら もしうみがみんなひとつのうみだったら それはどんなにおおきなうみだろう! もしきがみんないっぽんのきだったら それはどんなにおおきなきだろう! もしおのがみんなひとつのおのだったら それはどんなにおおきなおのだろう! もしひとがみんなひとりのひとだったら どんなおおきなひとだろう! そしておおきなひとがおおきなおので おおきなきをおおきなうみへきりたおしたら どんなにおおきなみずしぶきがあがることだろう! 少年少女合唱のための マザーグースの三つの歌より 三善 晃作曲 谷川 俊太郎訳詩 (この他に2曲。いずれも英語で歌いました。) ************************************************************************* やっぱり、へんてこな歌だけど。。。♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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