ドッグヴィル
また久しぶりな日記になっちゃった・・風邪をひいたし(もうよくなった)寒いし、で今日はトヨタカップ決勝までの間に何か映画を見ようということになり、録画しておいた「ドッグヴィル」を見た。一応ネタばれなしです。ラース・フォン・トリアー監督の作品で、デンマークのTVドラマ「キングダム」が強烈に面白かったので(最後は( ̄□ ̄||)て感じだったが)、気になる監督ではあったが、この作品はセットも前衛的ならストーリーも問題作っぽかったので、夫に見ようと誘った手前、面白いのかどうなのか心中ドキドキだった。全9章約3時間のながーい映画。時間もそうだが、何よりそのストーリーから、暇つぶし程度で気楽に見る映画では断じてない。そして気軽にオススメできない・・たぶん、見た人全員、不快な気分を味わうし、終わってしばらく「・・・・・」と深い思考の淵に沈んでしまうと思う。評価はかなり分かれるだろうなー。私はー・・・うーん「凄い映画だった」としか言えない。凄い映画だった。タイトルに、すべてが集約されている。あらゆる意味で、あの村は犬の村だったのだ、と。いや、あの村じゃなくて人間が?世界が?ちなみに「犬」というのは単なる象徴であって、犬でなくてもいいのだが・・人間は醜くて人間は愚かででもそれが人間で愚かだからかわいいと思えることもあれば愚かさが罪をつくり憎しみをつくり流される赦しとは責任とは疑いとは傲慢とは犬とは男とは女とはコミュニティとは人間とはなんだーーーー・・・とぐるぐると考えてしまう。そういう映画。(どんな映画だ)しかしラストで少しすっきりした自分が、それはそれで怖い。。。この映画を見た後、「奇跡の海」という映画も同監督作品だと知った。「奇跡の海」は辛くて暗くて切なくて、でもいい映画だった。細かく書けないけど、要するに「心」なのだと、あーしたこーしたという皮相の問題じゃないんだよ、そうだよそうなんだよね、と泣きながら納得した。クリスチャンだったらもっと思うところあるかもしれない。「奇跡の海」と「ドッグヴィル」は人間の描き方としては対照的な気がするけど、自分は「ドッグヴィル」により近いなーと思うと考えちゃうね、やっぱ。。