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カテゴリ:読書
恩田陸著「夜のピクニック」(新潮社)読んでみました。
良質な青春小説という感じで、自分の高校時代なども思い出しました。 (ああ、はるかにむかしだなあ。) 朝の八時から翌朝の八時までを歩くという全校生参加の学校行事なのですが、身体を追いつめるという鍛錬、自分もやってみたくなります。 学校から学校までをただ歩くということが、山登りやマラソンより豊かな内容と表現を生んでいると思いました。 一日を楽しみつつ読み終えました。 「大人と子供、日常と非日常、現実と虚構。歩行祭は、そういう境界線の上を落ちないように歩いていく行事だ。ここから落ちると、厳しい現実の世界に戻るだけ。高校生という虚構の、最後のファンタジーを無事演じ切れるかどうかは、今夜で決まる。」(本文より) 私などは、このように演じることに不器用でなおかつ拒否していたのではないかと思う。もう少し集団生活においての、身体と精神の習練を積むべきだったな。 気がつくのが遅かった………。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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