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2006.05.09
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カテゴリ:美術
東京国立近代美術館にて「藤田嗣治展」を観てきました。
好評の音声ガイドも初めて借りてみました。
連休を避けたのですがまだまだ混んでました。

音声ガイドは使いやすかったです。これがなければ人の波に飲み込まれていたかも知れません。
すでに「美の巨人たち」や「日曜美術館」で紹介されていたので、予習済みみたいなところがありましたが、やはり足を運ばねばわからないことがありました。

注目の戦争画の前では、年輩の方が多く立ち止まっていました。
中には涙ぐむ方もいらっしゃったようです。

戦後生まれにとっては、タイトルの言葉からしてすでに??なところがあります。
“臣節”とか“神兵”とか、一呼吸おかなければ理解できない言葉でした。
戦後、これらの戦争画とともに戦犯の汚名を着た画家たちのたどった運命に、私たちは向き合うことなく来てしまっているのではなかったでしょうか。
どのような戦争画も、封印してしまってはならないと思いました。

「まるで戦争を背負って歩いている男」とその宿命をいわれたそうですが、
戦後昭和24年ニューヨークのブルックリン美術学校の教授として招かれて渡米するとき、
「絵描きは絵だけ描いてください。仲間げんかをしないで下さい。日本画壇は早く世界的水準になってください。」という言葉を残したとあります。
fujitaは自分の信じるほんとうの絵描きとして、生きようとしたのではないかと思われました。



その後、常設展、東京国立近代美術工芸館を観た。
時間があれば靖国神社も見学しておきたかったのだが、それはまた別の機会にして帰路に着いた。
皇居の周辺は鳩バスツァーでしか来たことがなかった。
美術展のあと、お堀端を歩きながら今まで意識しなかった、なにか異質な風を感じたように思った。








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Last updated  2006.05.11 17:57:32
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