|
テーマ:TVで観た映画(3914)
カテゴリ:映画
『ハナのアフガンノート』Joy of Madness
これは、映画『午後の五時』のメイキングドキュメンタリーフィルム。 撮影したのは、サミラの妹で(モフセン監督の次女)、なんと当時13歳のハナ・マフマルバフ。 この映画を見たら、実は『午後の五時』の印象がすっかり薄れてしまっていたのだった。 英語のタイトルそのままに、サミラをはじめスタッフたちの映画の狂気の喜び(=熱情?)を知らされつつ、アフガニスタンの人と社会の現実が浮かび上がる、そしていつのまにか虚実がない交ぜになってくるのだった。 映画に出演してくれる人たちを求めて熱弁をふるう、サミラの姿---その彫りの深い顔立ちにくっきりお化粧をほどこした---を半ば呆然と眺め入ったのだ。 それはまるでブルカで覆われたアフガン女性に対峙する、印のようでもあった。 その押しの強さや理論で、困難を極める映画作りに立ち向かう迫力に頭が下がりました。 このドキュメントを見て、マフマルバフ一家の労働と仕事と活動の一端がやっと理解できたように思った。 これらの映画の手法は、観る者と現実の世界をゆさぶって止まないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|