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テーマ:本のある暮らし(3310)
カテゴリ:読書
ハンナ・アーレントの『人間の条件』(ちくま学芸文庫)
を読むには、まず五味川純平の原作、小林正樹監督の映画『人間の条件』などからなんとなく植えつけられていた、人間の条件=良心、その葛藤、といったイメージを払拭することから始めなければならなかった。 (私は恥ずかしいことに、上記の原作も映画も見ていないのだが。) ○「人間の条件 The Human Condition」 1958/英語版 ○ドイツ語版 「活動的生活 Vita Activa」 ○この人間の条件とは、“条件づけられた存在としての人間”という考え方が中心的である。 ○ヨーロッパ哲学の再考、再編の意味を含む。 ○人間の条件は、絶対的、客観的な外的力として、人間を因果的に規定するものではない。 あくまで人間との関係において存在する。 ○人間に地上での生命が与えられた際の、根本的条件 *生命それ自体 natality *死すべきもの mortality *世界性 worldliness *複数性 plurality *地球 ○人間が自ら作り出した条件、人間を条件づけているもの 人間世界にひとりでに入り込んでくるもの 人間の努力によって引き入れられるもの すべてが人間の条件の一部になる 人間にかかわる事物の総体である。 ○人間の活動力とは、人間を条件づけるさまざまの条件に人間が対処するための能力である。 ○「活動的生活」と「人間の条件」は同じ事柄を逆方向からみた呼び名である。 ○アーレントは人間の活動力を「労働」「仕事」「活動」に分類し分析する。 ●川崎修『アレント--公共性の復権』講談社 ●杉浦敏子『ハンナ・アーレント入門』藤原書店 アーレントの著作は難解なので、入門書にしたがって押さえておきたい箇所を、取り急ぎ書いてみました。書き足りないのは承知の上で、手探りしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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