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カテゴリ:読書
★ この荒涼とした砂漠も本質は別にあるのさ
この言葉が頭から離れなくて、積読本の中から取り出した本を拾い読みしていた。 ○風土 --人間学的考察-- 和辻哲郎著 昭和十年 第一刷発行 昭和三十八年 第二十五刷改版発行 昭和四十一年 第三十一刷発行 岩波書店 戦前に書かれたものが今も読みつがれていること、尊く思われる。 読み返すほどに発見がある。 ○インドで考えたこと 堀田善衛著 1957年 第1刷発行 1997年 第56冊発行 岩波新書 「その歩みがのろかろうがなんだろうが、アジアは、生きたい、生きたい、と叫んでいるのだ。西欧は、死にたくない、死にたくない、と云っている。」 昔読んで感銘した本を、久しぶりに取り出した。 ○砂漠の思想 阿部公房著 1965年刊『砂漠の思想』を底本として編集され 1994年 第一刷発行 1998年 第六刷発行 講談社文芸文庫 ○オリエンタリズム エドワード・W・サイード 1986年刊行 1993年初版第1刷 1998年初版第8刷 平凡社ライブラリー まだ序説を読んでいるところだが、 “私は、私の直面する現実の三局面に言及した。(略)” 1.純粋な知識と政治的知識との相違 2.方法論上の問題 3.個人的次元 この説明、検討が読み応えがあって前に進めない。 ★これらの本に書かれた名文をさすらううちに、「言説」というものの力に圧倒されて、結局は茫漠としてしまうのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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