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カテゴリ:読書
最近気力が衰弱していて、息が詰まったようになって、
どうにも言葉が出てこなくて、 やぐら炬燵から顔だけ出している亀さん状態で、愚図愚図していた。 これはいかん、と思いついて息子の部屋へ。 漫画以外興味を示さない息子が、 珍しく買って読んでいる分厚い本を、失敬してきて読んでみた。 『アウトレットブルース』 ぴあ株式会社 2007/10/13初版第一刷 作者の川村勝さんは、 息子が大検予備校に通っている頃、二言三言言葉を交わした方だそうで その経歴と巨漢で強く印象に残り、当時私も話を聞かされていたのだった。 中学時代の不良ぶりから、転校、高校中退、やくざ道、上半身の刺青、 2年3ヶ月の服役生活、出所後大検予備校へ。 大検取得後、法政大学2部に合格、刺青を纏った大学生活、卒業。 そこに交通事故で片足を切断したナオヤ君との友情がからまる。 それらの身体を張った生き様が、たんたんとユーモアも交えて書かれているのだが、 まっすぐな純情さを感じさせるのは、「アウトレット品」であると書く自分を認識する力が、真っ直ぐに「力」となっているからだろう。 さらっと書かれたことの行間に、さわやかならざることも忍ばせているように思われた。 1979年生まれの川村勝さんが、「口ばっかりで結果の見えない僕のひまわり大作戦」をこれからどのように展開していくか、楽しみになってきた。 ネットで検索すると、ミクシィでも有名らしいし本の紹介記事も多い。 ということで、少し動き始めたのろまの亀の私であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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