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2008.02.17
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カテゴリ:読書
「眠れない一族」
  食人の痕跡と殺人タンパクの謎

   ダニエル・T・マックス
   柴田裕之訳
    2007/12/22 紀伊国屋書店


 プリオン病にまつわる最新情報の詳細が詰った、ノンフィクションのメディカルミステリーである。私達人類が生きているということは、こんなにも恐ろしさを背負っていることなのだ。食べるということの、罪と罰。
緊張する面白さに、一日中読みふけった。
偉人伝風に伝わるノーベル賞受賞者だが、ここでは激しい競争や名誉欲など人間くささに満ちている。我々の住まう地球世界の体制についても、考え直さずにはいられない。
また著者自身が原因不明の難病に罹っているということで、そのための一章が設けられているのだが、作者の人柄と著作の熱意が誠実に伝わってくるものだった。



「生物と無生物のあいだ」
   福岡伸一著 講談社現代新書

「プリオン説はほんとうか?」
  タンパク質病原体説をめぐるミステリー
   福岡伸一著 ブルーバックス 



も併せて読むとプリオン病→狂牛病についての喧騒と、学術的な詳細や不明な点がよくわかるのだが、やはり一つ一つ理解していくのは難しい。
目下「プリオン説はほんとうか?」に挑戦中です。

  






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Last updated  2008.02.22 15:47:52
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