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カテゴリ:読書
これも昨年書こうと思っていたもの。
故原田力男さんのご縁から、ピアノ調律師のIさんより紹介されて読んだものです。 「音盤考現学」 「音盤博物誌」 片山杜秀著 アルテスパブリッシング 音楽関係ではじめて読んだ本です。 縦横無尽に綴られた音楽論集。 特に「ゴジラ」の映画音楽を作曲された、伊福部昭氏へのオマージュに心打たれます。 門外漢の私がとやかく言うこともはばかられますので、苅部直氏による書評の後半部を引用しておきます。 現代音楽は難しくてどうも、という人や、武満徹がこの分野で日本唯一の巨匠だと思っている人は、2冊を通読すれば、まったく考えが変わるだろう。そして読了後、「近代」や「日本」を視る視点も、いつのまにか新しくなっていることに気づくはずである。(2008.7.20 朝日新聞) うわさ以上に面白かったです。 変人といえば、原田力男(はらだいさお)さんも変人だったな。 もはや、伝説のピアノ調律師と形容されても不思議ではないだろう。 原田さんが武満徹氏から譲り受けたエラールのピアノを、I氏が保管されているのですが、その処遇について憂慮されていると話されていました。 私は「なんでも鑑定団」に出されたらどうでしょう、などと無責任にミーハーしてお勧めしたのでしたが、できることなら武満徹記念館のようなところに寄贈したいとのことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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