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楽天フリーバードの辛口音楽談義

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2007.09.22
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カテゴリ:たわごと
最近なぜか今頃、スティーリー・ダンの名盤♪ガウチョを何度も聴いている。

音がいい、このアルバムのなんとも言えない不思議な魅力にハマっている。



さるライブの後、ハラが減ったんでギター君と

  「焼肉でも食いに行こか」

となり、オトナの不摂生を楽しんだ。

なぜか、ゲシュタルト崩壊のハナシとなり

「音楽にもあるな」

と、盛り上がった。


人間は、見たり聞いたり書いたりして情報をインプットしている。
反復は記憶するがためのメソッドでもある。

しかし、人間の脳は繰り返しインプットに、実は弱い側面を持っているらしい。

たとえば(なんでもいいんですが)・・。
  ”ヘヴィーメタル”
と見ると、例のヘヴィメタのイメージや思い出が頭に浮かんでくるだろう。
しかし、これを何度も何度も繰りかえし見てると

  「 ”ヘヴィーメタル”ってなんやたっけー?」

というような認識力低下が起こる。

この状態をゲシュタルト崩壊と呼ぶ。

悪い例では、1から10までミュージシャンが作品を作っている過程で、ゲシュタルト崩壊が発生したら、客観的評価が出来なくなる(そんときのためにPやエンジニアがいるべきなんですがね、いっしょに崩壊している場合もある。)

仲良し劇団なんかもそう。
中にいる異物の意見や行動は実は、観客の意見や評価を知らずして凝縮している場合があるのに、ゲシュタルト崩壊している大多数のメンバーは不愉快なので、排泄する。
で、「なんでウケへんねやろ??」となる。

いい例もある。

最近では、世紀の大発見は、このゲシュタルト崩壊がもたらしたのではないか、と噂されているらしい。

アイザック・ニュートンも近所の普通のオッサンも”リンゴが木から落ちる”ことは同等に知っていただろう。
しかし、ニュートンはその”ごく当たり前な事象”について、近所の普通のオッサンより、長時間、何度も繰り返し考えたに違いない。

ある時、ゲシュタルト崩壊が起こって、「リンゴは熟したらポトンと木から落ちる」的な常識的な文脈についての認識が薄れて、他の仮説を立てざるをえなくなった、と言うのが一説。

ひとつの事に執着するメリットやデメリットって、あるもんだ。

名盤♪ガウチョは何回聴けば、認識低下するんだろう?





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Last updated  2007.09.23 02:57:48
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