パンラヤー（妻）はタイ人

え～、今日も従業員との交渉が行われております。
前回から特に進展も無く、時間だけが過ぎているといった感じです。

そうした中、今日はちょっとした動きがありました。

その前にちょっと説明。
私の勤務先では工場で働く従業員は２交代勤務で、
昼間の勤務は朝の８時３０分から夕方５時３０分まで、
そして、通常は３時間の残業をして夜８時３０分まで働きます。

夜間は夜の８時３０分から朝の８時３０分まで（残業３時間を含む）ということになります。
会社側は、従業員帰宅用のバスを用意しており、夕方５時４５分と夜８時４５分に出発します。

これが、前提知識その１

前提知識その２ですが、

工場で働く従業員は、会社との交渉がある日には残業をせず、
会社の前で開かれる集会に参加します。

交渉結果の報告を待つ間は演説やミニコンサート、カラオケ大会で盛り上がるわけです。

かなりの割合の従業員が参加するので、工場は生産を続けることができず、
当日はノー残業デーにして、オフィス勤務を除く全従業員が工場を出ることになります。

前提知識はここまで。

それでは、本題に入りましょう。

本日、会社側は夜８時４５分に出発する従業員帰宅用のバスをキャンセルしました。
残業してくれた人のためにこのバスを用意しているので、
ノー残業デーにこのバスは不要というのがその理由です。

まあ、当たり前といえば当たり前ですね。

しか～し！従業員側はこれに猛反発！
「集会に参加した従業員はどうやって帰ったらいいんだ！訴えてやる！」と怒っています。

おいおい、会社はそこまで甘くないよ！

まあ、タイ人の労働争議についての意識なんてこんなもんかもしれませんね。
トヨタはタイ工場の労働組合幹部を日本に連れて行って、
日本の労働組合幹部に会わせて勉強させたなんて話もあるくらいですから。

残念ですが、まだまだ成熟しておりません。

集会も最初のころは秩序あるもので、会社の前の道路をふさぐようなことはありませんでした。
ゴミもほとんど落ちておらず、「結構、やるじゃん♪」と思っていたのですが、
今日は道にまで人があふれて車の通行ができなくなってしまいました。

現在、警察に道をあけてもらうようお願いをしているところですが、
おとなしくあけてくれるかな？
あと、私が帰るときに、おとなしく通してくれるかな？

今までも、群集の中を会社の用意した車で帰宅していたのですが、
両脇に大勢の人が立っている中を通るのは結構怖かったです。

今日はいつもと事情が異なりますので、集会が解散するのを待ってから
帰宅しようと思います。

さて、何時に帰れることやら。



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