カテゴリ:オリーブオイル
11月はオリーブの収穫の季節。 先日再会した大好きなオリーブ生産者、アウグスト・スパニョーリ氏は、「そろそろ忙しくなるなぁ」とつぶやいていました。 もう今頃は収穫も終わり、搾りたてのオリーブオイルが香っている頃でしょうか。 涼しい夏に、雨の少なかった秋。 今年はどんなオリーブオイルに出会えるかな。 そこで、オリーブオイルについての簡単な知識を、数回にわたって連載してみようかと思いつきました。 皆さんがオリーブオイルを選ぶ時の、お手伝いができますように。 今回のテーマは・・・ 1. オリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルの違いはなんだろう? オリーブオイルとは、基本的にオリーブの実から搾られる油成分のことで、いくつかのタイプに分けることができます。そして、そのまま食材として口にできるもの、さらなる加工が必要なものなど、品質によって名称も変わってきます。 一般的に搾油機(イタリア語でFrantoioフラントイオと呼ばれる)で搾られたオイルは、「エキストラバージンオリーブオイル」と呼ばれ、フィルターで漉された後に(生産者の選択により漉さない場合もあり)ボトルに詰められます。 一方「オリーブオイル」は、強すぎる酸度を抑え、好ましくない香りと色を取り除いたもの。純化されたあとは、香りをつけるためにエキストラバージンオリーブオイルとミックスされます。 また、「エキストラバージンオリーブオイル」はさらに2つのタイプ、 つまり、一番美味しい「エキストラバージンオリーブオイル」は、フラントイオでオリーブの実が含む油成分を丁寧に搾ることによって出来上がる、良質なオイル。 一方、大量生産されたオイルは、選ばれた何種類かのエキストラバージンオリーブオイルのミックスです。こうして消費者に常に同じ味のオイルを提供でき、毎回同じ風味を求める消費者の需要も満たされるのです。 しかしオリーブオイルもワインのように、気候や様々な条件の影響を受けて、毎年味が変わるもの。
次回は、「美味しいエキストラバージンオリーブオイルの見分け方」について。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 29, 2007 08:19:47 PM
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