チャイルドモデルから芸能界へ―
幼い頃からTVの中で生きてきた少女・夕子。
東京の私立高校を一般受験して合格したころからブレイクするが・・・
「夢を与える仕事」に疑問を持ちながらも、学校の友達と関わることなく大人に囲まれて成長していく怖さ。夕子も母親も気がつかずに“今”にはまっていく。将来のことは何も考えずに。
最年少で芥川賞を受賞した作者と重なるところもあって、いっきに読みました。
儲けるためには義務教育中の子供でも商品のように扱う。売れなくなったら、すぐに捨てる。本人が気がついた時にはもう遅い。ボロボロになってしまう。それが芸能界なのかな?