『勝手にふるえてろ』綿矢りさ
芥川賞とったのにあまり書かない作家さんですね。まだ若いからかな主人公はウィキペディアで絶滅した動物について調べるのが趣味の26歳女子。そして、表紙にも描かれているドードー鳥がでてくる。同世代の女子なら興味深く読めるのだろうが、私にとっては絶滅危惧種の方がずっと興味深い。「好きになった人と結婚したいと思いつめるあまり、どんどん年を取って生殖の機会を逃そうとしている。生殖促進効果のはずの恋が、逆に子孫繁栄を阻害している。私もドードーと同じく、滅びゆく種なのだろうか。」こんなこと考えて恋するかな【内容情報】(「BOOK」データベースより)賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。恋愛、しないとだめですか。片思い以外経験ナシの二十六歳女子が、時に悩み時に暴走しつつ「現実」の扉を開けてゆくキュートで奇妙な恋愛小説。3年ぶりの注目作!