MAYA MAXXさんの挿絵が話の内容と合っていて、視覚的にも楽しめた。
犬の絵やイルカの絵がすごくまったりしていてかわいい
なんとなく、ほわっと、人間の傲慢さを思い知らされたかな
幼いころから隣に住んでいて、18歳で公認の駆け落ちをし、結婚した、まなかと裕志。
裕志の顔も知らない父親はアメリカで怪しい新興宗教に入っている。
祖父に育てられた裕志は祖父の死という不安を抱えながら生きている。
庭に座って景色を眺めるのが好きなまなかは裕志の祖父が死んだ後、二度目のハネムーン(一度目は駆け落ちのとき)へ実母が住むオーストラリアへ。
荒れた海を泳ぐ野生のイルカを見て、庭で見ていた自然と同じだと感じる。
“自然は風景を変えてゆくことで透明な針をゆっくりと回している”
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世界が私たちに恋をした-。別に一緒に暮らさなくても、二人がたどる道はいつも家路で、二人がいる所はどこでも家だ...。互いでしか癒せない孤独を抱え、剥き出しの世界へと歩き始めた恋人たちの旅立ちを描く。限りない清らかさと生きることの痛みに彩られた静謐な愛の物語。