知らなかった、あの野中さんが部落出身だったなんて
部落出身の野中広務と在日朝鮮人の辛淑玉の対談。
政治世界の裏側が見えて面白く読めた。
「麻生太郎」が政治家でいられるのは、大衆の差別意識の上に乗っているからだ。
だからこそ、麻生氏の言葉や差別意識は許容される。
「麻生太郎」とは、日本社会が生み出した差別の結晶であり、差別による旨みが骨の髄まで染み付いた人間の典型なのだろう。(辛淑玉)
確かに麻生さんの傲慢さは私たち庶民にとって鼻につくところはある。
見下しているくせに、自分の信念がない。
そういうタイプの政治家を許しているのは、他でもない私たち国民なんだけどね。
学校では決して教えてくれなかった、部落と在日のこと。
私が知ったのは、18歳のときに島崎藤村の「破戒」を読んだのがきっかけで、
自分の住む町にも被差別部落があることも知らなかった。
当時の教員たちには「寝た子を起こすな」という暗黙の了解があったらしい。
在日のことを知ったのは20歳過ぎてからだ。
だから、子供には中学生の時に「破戒」と「橋のない川 第一部」を読ませた。
破戒
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
部落とは、在日とは、なぜ差別は続くのか?誰も語れなかった人間の暗部。差別への無理解と、差別が差別を生む構造。