遅咲きで成り上がりの衆議院議員、野中広務。
出身地、京都の被差別部落の歴史や明治になってからの出来事などが細かく取材されている。
町議会議員から町長、府会議員、副知事、と地方から中央へのし上がっていった人だから、住民と同じ目線にもなれるし、根回し、駆け引き、コネを使い回し、スパッと引退した。
いまの日本にはこういう政治家はいないな、と思う。
これを読んでいる間に衆議院が解散した。
思いあがった政治家を国民目線にする方法は
必ず投票に行くこと 投票率をあげること
選挙は決して他人事ではない
いずれは自分にふりかかってくるのだ
しかし、ノンフクションを読破するのは非常に疲れる・・・・・・
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
権謀術数を駆使する老獪な政治家として畏怖された男、野中広務。だが、政敵を容赦なく叩き潰す冷酷さの反面、彼には弱者への限りなく優しいまなざしがあった。出自による不当な差別と闘いつづけ、頂点を目前に挫折した軌跡をたどる講談社ノンフィクション賞受賞作。文庫化に際し佐藤優氏との対談を付す。
差別と日本人