人が生きていくための大事なことに気づかせてくれる作品かな。
赤ちゃんがどうやってできるか、という話を母親からきいて
自分がとんでもない確率で生まれてきたことを実感する
小学生の子供たち。(この歳になって再認識しました)
家族の中でいつも、中立な犬の「サクラ」(うちのワンコもそうかな)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた-。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。