一番目「妻の超然」は夫の浮気に全く動じない超然とした妻に笑ってしまった。超然自覚タイプ。
二番目「下戸の超然」は酒が飲めない体質の男性とそこそこ飲める女性の出会いから別れまでの話。二人の気持ちのすれ違いにいらいらするが、彼女の「あなたはそういう風に超然としてればいいんだわ」と、彼女に言われて超然を自覚するタイプ。
三番目は作者の絲山秋子自身のことみたいです
今までの作家人生と決別するような内容が面白かったです
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
妻たるものが超然としていなければ、世の中に超然という言葉など要らないのだーー。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録、痛快のち深遠な三部作。
文学がなんであったとしても、化け物だったとしても、おまえは超然とするほかないではないか。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録した異色の三部作。