ジェームス・ディーンの「エデンの東」は見たことはありませんが、予備知識が無いほうが楽しめるかもしれません
主人公は殺人事件の被害者の遺族でもあり、加害者の家族でもあるという複雑な設定
つまり、弟が元カノを殺し、それに気づいた母親も殺してしまう。しかし、本人はどちらも否認している。状況証拠のみで決定的な物的証拠はない
裁判が進むにつれ、子供の頃の弟の悪行を思い出し、「やっぱり、弟が殺したかも・・・」と確信していく
裁判員裁判に対応する弁護士との作戦会議は実にリアルです
裁判が進むにつれて、母と弟の知られざる素顔があらわになっていくところが面白くて、犯人なんかどうでもいいや(笑)って思ってしまう
「思い込みって怖いな、もっと話そうよ、親子なんだから」と、正月から思ってしまいました
【楽天ブックスならいつでも送料無料】エデンの果ての家 [ 桂望実 ]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
母親が殺害され、溺愛されていた弟が連行された。真相を求めて衝突を繰りかえす父と兄に和解の日はくるのか。“エデンの東”へと桂望実がおくるオマージュ。崩壊した「理想の家族」。その虚像をさぐる“魂のミステリ”誕生。