カテゴリ:西加奈子
人は一生、自分探しをして終えるのかな?と思った壮大な長編でした 主人公圷歩(あつじあゆむ)がイラン生まれという設定は西加奈子さん本人と同じ 4歳上の姉貴子は、変り者という言葉では形容できない人物。まるで「窓際のトットちゃん」の黒柳徹子を彷彿させるキャラクター。日本の小学校だったら即、問題児として施設入所させられるような子供です それに反し、歩は小さいころから姉の奇行を傍観するいい子として育ち、姉や両親と正面から話そうとしない。諦観を身に着け成長してしまった 歩と貴子の成長がクロスしながら物語が進んでいくので展開が早くてあっという間に読了しました 「自分の信じるものを他人に決めさせてはいけない」成長した貴子の言葉に反感を持つ歩 どんなに神様にすがっても、他人の言葉を信じても、最終的には自分で決断しなければいけない、他人に委ねてはいけない・・・何を信じていいいか分からない時代だからこそ、ジーンときました
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最終更新日
2015.01.23 20:05:16
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