「早う死にたか」と毎日とつぶやく祖父と同居する孫の健斗は「楽に死なせてあげたい」と思い、寝たきりにならないために行うはずのデイサービスなどの介護が逆に身体機能を低下させるという、プロの介護を実践する
読後の感想 「芥川賞のハードルは下がったのか」
そういえば、過去に介護をテーマとした作品で文学界新人賞と芥川賞を受賞した「モブ・ノリオ」という作家がいたなーと思い出し、ネットで調べてみると、2004年のことだった
孫が祖父や祖母を介護するという設定は同じだが、驚いたのは10年以上前から家族介護の実態は変わっていない、ということだ・・・
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!第153回芥川賞受賞作。