変わらないものはない・・・台湾出身の作家です。初読
日本が戦争に負けて蒋介石率いる国民党の一員だった祖父がが台湾にやってきて、総統が死んだ年に何者かに殺される話ですが、当時の一兵士の事情が良く分かって面白かったです
中国人は国よりも民族、家族のつながりを大事にするので、台湾に渡ってきてからも、当時敵であった大陸に住む共産党員の知人に仕送りやら手紙やら送っていたくだりを読むと、家族を守るためなら共産党でも国民党でもこだわらないところがすごい、と思ってしまいました
戦争で殺したり殺されたりって、憎しみの連鎖しか生まれないような気がして、
どこかで断ち切らなければ未来へ地球を残せなくなるかも・・・
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。