カテゴリ:金原ひとみ
震災のせい?いいえ、原発事故のせいで移住しなければならなかったり、正しい情報が無いせいで離婚の危機に追い詰められたり、人生が180度変わってしまった人たちの物語です 天災でさえ行政のせいにして声を上げる日本人が、人災である原発事故に対してなぜもっと声をあげないのか 読了後、タイトル『持たざる者』の意味が解りました 自分にはない他人のものをうらやむこと、根拠もなく周りに流されること 残念ですが、日本人の心の底にはある種の諦念が流れていて、 日本の為政者はそれを巧みに利用してきたような気がします 原発事故後の正確な情報が国民に伝わらなかったことにより、被曝被害が拡大し、 西へ避難した母子が自分勝手だと世間から非難され、 移住したくてもできない人たちには何の支援もないまま5年が過ぎようとしている “知ろうとすること”が大事だと痛感しました
震災、原発事故、子供の死、義理の家族との軋轢・・・抗いようのない形で人生が進んでゆく4人の30代の男女。四者四様の思いが絡まり合い、人生の葛藤が鮮やかに描かれる。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.12 12:55:23
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