「この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは関係ありません」
と末尾に書かれているということは、
多いに関係があるということですね。
10年前の作品
『ナニワモンスター』
で危惧されたことが未知のウイルスの出現で
現実になってしまいました。
厚労省は過去に中国や韓国で
SARZやMERZが流行した時に、
「対岸の火事」のように傍観していただけで、
日本で新型感染症が流行したらどうする、
という基本的な対策を何も考えなかった。
おかげで、横浜港に入港した
「ダイヤモンドプリンセス号」では
船内のゾーニングさえできず、
感染者を増やしてしまった。
3000人の感染対策もできなかったのに、
1億2千万人の日本の対策ができるはずもない。
2020年7月出版なので、
お坊ちゃまで能天気な首相が
再び政権を放り出したところまでは
描かれていません。
フィクションだからこそできること。
続編を期待します。
コロナ黙示録 [ 海堂 尊 ]