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カテゴリ:書き下ろし短編
腸内細菌叢と人間社会 人の腸内には百種類以上の細菌が存在して色々な働きをしている。よく言われる善玉菌と悪玉菌の他に日和見菌がある。この菌は善玉が優位に働いていればそちらの味方に、逆に悪玉が優位になればそちらの味方になってしまう。そしてこれらの細菌の数の割合は善玉2:日和見7:悪玉1とだいたい決まっている。これらのように色々な細菌が集まっているものを腸内細菌叢(腸内フローラ)と言う。
最近起きた京王線の殺傷事件は、それ以前に起きた小田急線の切りつけ事件の模擬犯で、新幹線内での放火事件は京王線での事件の模擬犯だ。報道によると他にもこれらの事件を真似する事件が起きているらしい。以前にも共有のポット等に毒物を混入させる様な事件が連発した。この様な現象は悪玉菌が悪さをして、それを日和見菌が応援しているように見える。
腸内細菌研究の第一人者、光岡知足博士によると善玉を増やして悪玉を減らそうとしてもなかなか2:1の割合を大きく変えるのは難しいらしい。そして人間社会でもきっと善人2;日和見人7:悪人1の様な割合で成り立っているのではないかと私は思う。
もし1割の悪人をそれほど減らす事が出来ないのなら、私たちはどうすればよいのだろうか?どんなに経済成長して豊かな世の中になっても悪人は悪事を犯す。腸内細菌叢から考えてみると日和見人の行動がとても大事になってくる。日和見人の多くが良い行動を起こせば全体的に良い社会になる。
では私達はどうすればよいのだろうか?例えば政治家の行動。汚職事件が報道されれば「政治家があんな悪い事やっているのだから、俺だって詐欺をする事くらい許されるだろう」等と考える人が出てくるかもしれない。政治家、俳優とか有名なユーチューバー等の行動は多くの人達に見られる。だからこの様な人達が善の行動をとるか又は悪の行動をとるのか、これによって社会は良くも悪くなるのではないのかと思う。特に世の中の法律を作ったり、税金の使い方を決めたりしている政治家の方たちには襟を正して欲しい。 令和3年 11月 9日 (火) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.11.09 12:13:54
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