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カテゴリ:書き下ろし短編
御先祖様方とのかかわり
私は二十代の後半に、手に職を付けたいと思い整体の専門学院に通い、三十一歳の時に開業をしようと思っていた。その時、心霊研究をしていた母の勧めで霊能者の方に見て頂くことにした。当時私は霊の世界など全く信じていなかったし、死んでしまえば無になると信じていた。しかし母の強い勧めで荻窪にある心霊協会で霊能者の方に見て頂く事にした。するとその先生は「あなたはとても多くの霊に守られている」と、言って下さった。そのお言葉のお陰で、何もためらうこともなく近くの、駅から徒歩三分くらいのビルにあるテナントを借りて開業した。
月々の経費が三十万円位掛かる所だったのだが思ったように収入を得られない。一年ちょっとは貯金を使ってやりくりしていたのだがそのお金も尽きて店じまいも考えていた。しかし、霊能者の方のお言葉と「石の上にも三年」と言うことわざを信じ、夜は交通整理の警備のバイトをやり、昼は客の来ない治療院で仮眠するという生活を一年以上続けた。しかし、三年間我慢したのだが結局そのテナントを撤退した。
この様な経験から「霊」の事など以前以上に全く信じる事が出来なくなっていた。
その後、いろいろな所で書いて来たのでご存知の方もいるかと思うが、体調を崩して医者に見捨てられて、本気で自殺まで考えていた私を霊能者の方たちに助けられた。それを機会に霊に関して関心を持ち勉強するようになった。
今、私はとても幸せだ。そして、御先祖様方は私に託しているのではないかと感じている。私が生まれてくるためには数えきれないほどの御先祖様達が一生懸命に子育てをしてきた。色々なご先祖様がいたのだと思う。中には悪事を働いた御先祖もいるかもしれない。
私の思いや行動がそのいろいろなご先祖様の霊と共鳴して、私とかかわろうとして来ているのではないかと感じている。全ての物事に感謝して、他人の分まで謝罪する。その様な心の動かし方、行動をとることで、そのような事に波長が合う御先祖様方、他に多くの霊の方が共鳴して同調してくれているのではないかと思えてならない。もし、悪事を働いた御先祖様や霊と波長を合わせてしまうと大変な事になる。御先祖様や他の霊の方々とのかかわり方はあなた次第だ。
令和三年 十二月 十二日 (日)
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最終更新日
2021.12.12 17:06:00
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