江戸っ子だってねえ fu
ぽつねんとあかいみひとつくれのあき 風子山茱萸の花のあと刈り込み過ぎたため今年この時季朱い実が少ないそれも早くも鵯に食われ哀れ 身一つになったもう随分と昔のはなし寒さに向かうう時季工事現場事務所の一隅で仕事が終わると決まってストーブを囲み焼いたスルメを肴に茶碗酒で酒盛りをやってたものだ酒が回ると 皆に急かされ先輩のMがねじり鉢巻で必ず唸るのがおはこの虎造の次郎長伝件の 〽 旅ゆけばあ~「江戸っ子だってねえ」「神田の生まれよ」「さあ 飲みねえ 寿司食いねえ」「もっとこちへ寄んねえ」だったそんな彼もまた多くの仲間後輩たちの一部までもすでに鬼籍に入った寂しくなったもんだこの朱い実をながめながらしみじみ思うセラちゃんの(子宝湯の暖簾}の記事が想い出させてくれました