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四つ葉のふくろう

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Jan 26, 2005
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 以前チラリと書きましたが、妹がマンホールに落ちるだの、様々な危ない目に遭っているのを間のあたりにしていた姉の私はとーっても慎重派になりました。

 慎重さがどんどん加速しピークを迎えたのが高校生。毎日が危険と背中合わせだと1人で恐れおののいていました。

 朝、自転車で最寄り駅まで突っ走る時も、「ビルの上から鉄骨とか落ちてくるかもしれない。そしたら一貫の終わりだ」といつも頭上を気にしながら走行。上ばかり見て走ってました。マジメに右側通行してるとホント、何か落ちてきそうだよ~と、車の通らない時を見計らっては、道路の中央をなるべく走るようにしてました(まあこっちのが危ないけど当時は必死)。

 電車に乗ったら安心、ではありません。2つも川を越えるので、万一、橋げたがすっぽり抜けて床いたが落ちたら……。その後を考えると川に溺れる自分の地獄絵図が脳裏に浮かび、それはもう怖くて怖くて、寒そうで寒そうでいつもビクビクしてました。

 もう耐えられない! と思ったある日、私は通学バッグに浮き輪を忍ばせて学校に行きました。

 これなら安心と思ったのです。いや、安心じゃないかもしれないけど、少なくとも、助かる確率は増すと思いました。

 学校では恥ずかしいので内緒にしてましたが、その日にすぐに見つかりました。
 恐怖心より羞恥心が勝りました。

 が。ここで黙ってはいけない!と思い、どれだけ自分が怖い思いをしてたか切々と説明して理解を得ようとしました。

 すると、その場にいた2人に
「いざとなったら浮き輪膨らます時間なんてないよ」
「仮に膨らませても、落ちたら水の中は寒いから救出が遅れたらどっちみち凍死するよ」
……などなど、けっこうきまじめにいろいろ助言を受けるうち、自分のアイデアがいかに稚拙だったか悟り、バカバカしいと自覚しきっぱり辞めました。同時に、それまでの恐怖もウソのように消え去りました。

 しかしなぜあんなに恐怖心を抱いていたのでしょうか。ノストラダムスの予言が流行っていたからかもしれません。





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Last updated  Jan 26, 2005 11:03:36 AM
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