四つ葉のふくろう

朝、１１時頃、カール（地元友達）から電話がかかってきました。
「お前、今、渋谷にいないの？」

――そんな都合よく渋谷にいるわきゃありません。

「ああそう、いないの。オレ、今からマンハッタン（レコード屋）」
ウキウキのノリノリでした。

なんでもカールは、仕事の現場が渋谷近辺で、ちょっとだけ時間があいたので、レコードを掘るというのです。

「ふーん。でもまだ開店してないよマンハッタン」

……。
わたしの言ったこの一言で、カールが一気に萎えました。

「１２時開店だよ。あと３０分ぐらいじゃん。待てばいーじゃん」と言ったのですが…。

その後、猛獣と化しました。
「っっだよ。オレは１３時には東京駅に行かないといけねーんだよ！　１２時開店じゃおちおちレコードも見れやしねぇ」

――そんなカールの都合よく物事が運ぶわきゃないのですガハハ

いったん電話を切ったのですが、その後２回電話があり、
「DMR（ダンスミュージックレコード）の開店時間は？　おまえ、どーせネットの前にへばりついてんなら調べろよ。え？　１２時……」

「シスコレコードは？　え？　シスコも１２時開店？　おまえ、ほんとにちゃんとネット見たのかよ、テキトーなこと言ってんじゃないの」

――もう、つきあいきれません。

「こっちは今原稿でいっぱいいっぱいなの！！！！！“１２時前に開店する可能性があるかどうか”なんて話につきあってるヒマはないの！」
と言ってやりました。

「オレにも都合ってもんがあるんだよな、ったくよー」とカールは言ってましたが…。
カールの「オレ様ぶり」はものすごい域に達していることが判明。物事はオレ中心に回ってるとしか思えない言動です（笑）

「じゃあ、あんたの力で１２時前に開店させてみろっての。太ってんだから体当たりでもすれば開くんじゃないの」
とトドメをさしたら、プリプリして電話を切ったので、その後どうなったかわかりません…。

ま、でも、時間がなくて焦ってるときほど、自分の思うとおり物事が進んでくれよ…と思うことは多々ありますね。

今まさにそう。「いつのまにか原稿できてますように…」