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テーマ:ё・ぼ・や・き・ё(1794)
カテゴリ:日々の生活でしあわせ
20歳の頃、会社帰りに自転車に乗って家路を急いでいたら、家の近くの路上でワゴン車に跳ね飛ばされたことがあります。
……交通事故ですね。 で、そのとき、どうぶつかったかなどの「その瞬間」の記憶はないのですが、跳ね飛ばされる「過程」は、すっごいよく覚えてるんです。 超スローモーション~。 ゆっくりと宙を舞い、飛んでる自分がはっきりわかりました。 いろんなものがものすごいよく見えます。目の前のコンビニとか、その前の駐車場に止まっている車とか、近くの植木とか。 で、不思議だったのが、触覚や嗅覚はもちろん、聴覚が一切なかったんですね。サイレント映画のスローモーションという感じ。 で、もっと不思議だったのが、視界はカラーではなくモノクロだったわけです。サイレントモノクロ映画のスローモーションという感じ。 人間は、ただならぬ危機を感じると、五感のなかで必要最低限のものだけ残し、あとは「閉じる」らしいんですね。で、残った視覚についても、必要最低限だけ残す…らしく、モノクロになった模様。 人間ってすごいにゃー。と思うのですが、もうひとつ驚きだったのが、スローモーションで宙を舞ってる間、思考は妙に活発に働くこと! 「あ! リュックに入ってるパンが潰れちゃう!」 「左手にはめてる腕時計が割れないようにしなくちゃ!」 「あぁやばいな。親に怒られそう…」 「自転車どこいった???」 とか、かなりいろいろ考える時間がありましたね。 宙を舞った後、地上にドサっと倒れたのですが、その直前、「あ、あ、直撃! なるべく痛くない格好でお願い!!」と思ったことも覚えています。 実際、地面に落ちた衝撃は激しく、痛ーーー@&%$&%%466\\\\\xtxtxっっ!という感じでしたが。 地面に落ちて数秒後、突然周囲の音が聞こえてきました。 車の音や人のざわめきとか。「誰か、救急車!」と叫ぶ声……とか。「おー生きてたー」と不思議な気分でした。 まあ、なんともなくてよかったですが。打ち身とか擦り傷とかそんな程度。(でも、自転車が自分よりはるか遠方に飛ばされ、グニャリと曲がってるのを見たときはヒヤリとしました) ワゴン車に乗ってた“犯人”は、接骨院の先生というオチもありました。完治するまでうちにタダで通ってくださいと言い始め、名刺を渡されましたが、ちっともありがたくないと思いました。 結局CTとってもどこも異常もなく。翌日からすぐに会社に通えました。 ■「四つ葉のフクロウ」トップページへ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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