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テーマ:ё・ぼ・や・き・ё(1794)
カテゴリ:昔の体験でしあわせ
夏といえば、お祭り。
お祭りといえば、屋台、ヨーヨー釣り、金魚すくい……。 「金魚」は、家で長年飼っていた唯一のイキモノ。が、その思い出は、あまりに残酷でまるでホラー映画のよう…。あ~怖っ。 下町育ちの父親は祭りが大好き。金魚すくいも得意気にやるタイプで、よく家に持って帰ってきました。 金魚が増えるにつれ、小さな水槽は大きな水槽に買い替え。 金魚すくいでとってきた金魚は、ひ弱なモノが多くほとんどが短命。しかし、生き延びた金魚はとっても長生きし、体型もどんどんビッグに。 2cm程度だったのが10cmを越えはじめ、ボス的要素が強くなっていきました。遊びに来た友達は、「何これ! 金魚? 気持ち悪イ!」と顔をしかめるほどグロテスクに成長しました。 で。 金魚は群れを作る習性があるようで、新たな金魚の仲間入りはあまり歓迎しない模様。けっこう、いや、かなり閉鎖的です。 それを知らなかったため、新たな金魚を導入したら…。 ある日、水槽をボーっと見てたら、ボスが小さいのを突付いて遊んでるように見えました。当時小学生だったわたしは「かわいがってる」のかと思いました。 その後しばらくして、ふと水槽を見たら、ドシェー。 「なんか浮いてる」とよく見たら、金魚の尾だけが水にプカプカ浮いていたんです。もっとよく見たら、体の途中がちぎれたまま泳いでる金魚を発見。なんかそういう金魚が何匹も。殺人現場のような修羅場と化してました。 ……その光景、小学生には衝撃的。いや、今見ても相当きびしい。 共食いしていたわけですね。 あまりに悲惨な状況で、ギャアアと叫び母に助けを求めにいきました。 ボス並体型の金魚は5匹ぐらいいましたが、その多くは平然と泳いでいたので、おそらくボスたちの仕業だと思います。 しかし1匹のボスは、お腹あたりを少しえぐられた状態で泳いでおり、そのそばには、小さな金魚が2匹ほど、元気な姿で悠々と泳いでいました。復讐したのかもしれません…。 以来、金魚を飼うのをやめたのはいうまでもありません。生き残った金魚の世話はしましたが…。 あの衝撃とショックは、今も思い出すほど。誰でも飼ってる金魚だから飼いやすいモノと思ってたけど、甘かったわけです。 ただ、何人かの友達の家の金魚は、毎年、新たな金魚を仲間入りさせてたけど、仲良く泳いで共食いなんてしてませんでした…。 ■「四つ葉のフクロウ」トップページへ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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