同姓同名で生年月日も一緒の人
自分と同じ生年月日の男友達がいると以前書きましたが…。 実はわたし、生年月日も同じ上、同姓同名の「赤の他人」がいることを知ってます。向こうは知りません。わたしだけが知っています。 仮にわたしの誕生日が「1975年1月1日」、名前が「山田ありす」だとしましょう。 わたし以外の「1975年1月1日」生まれの「山田ありす」さんが、しかも同じ市内に住んでいることをある日偶然知ったのです。 ちなみに、わたしの名前は「よくある名前」ではありません。小、中、高校で同じ名前の人は1人もいなかったぐらいですから。 それを知った日の衝撃たるや相当のものでしたよ。 時を遡ることン年前。20歳の頃です。 数年以上利用していなかった図書館へ出向き、新しくカードを作ってもらいに行きました。 必要事項を記入し図書館員に見せると、ピコピコピコとなにやらコンピューターと照合した後、「あの。あなたのカードはすでにありますよ」と言われたのです。「ほら」と図書館員は、コンピュータの画面をわたしに見せてくれ、「山田ありすさんですよね? 1975年1月1日生まれの」と言うのです。「はい」と言いながら、画面を覗き込むと…。電話番号が違うのです。「あれ。電話が違いますが…」というと、「え? 山田ありすさんですよね?」とまた言われ、「同じ名前なはずは…」とか「だって生年月日も…」とか言いながらも、新しいカードを作ってくれ、「こんな偶然あるんですね」と一言添えたのです。 コンピューターの画面を見せられた時間は、約3秒。 でもわたし…。 コンピューターの画面を見せられた瞬間「まさか、そんなことが……。でももしや…!!!!!!!」と思い、 その女性の電話番号、とっさに暗記してしまいました。とにかく記憶力だけはよかったので3秒もあれば完璧でした。 そして、今でもそれを記したメモを持っているのです。 1ヶ月ほど、その子に電話をしようかどうしようか迷いました。 でも結局小心なわたしは電話をかけることができませんでした。…。……。………。 あの……。 電話をしたところで何を言えばいいですか。「実はわたしあなたと同姓同名で、誕生日まで一緒です」といきなり告白から入るべきですか(笑)。「山田ありすと申しますが…」が第一声も禁物ですよね。向こうは同じ名前なんだから不信がるじゃないですか。 ……といった具合に、けっこう悶々したわけです。 例えば、親と住んでいる確率も高いはずなので、もし母親が出たら、何から説明すればいいのか…。 変な勧誘と間違えられて「いい加減にしろ!」と怒鳴られたら…。 そんなつもりじゃないのにすごいショック受けそうとか考えたわけです。 仮に、同姓同名の彼女が電話に出て、わたしの話を最後まで聞いてくれたとしましょう。 でも「同姓同名で誕生日まで一緒だ」という事実に、どこまで彼女が色よい返事をするかも未知数じゃないですか。「だから何?」と冷たく言われたら、えらく傷つきそうだとか思ったわけです。 いやいやでも、自分と同じ生年月日で同姓同名なら「きっといい人に違いない!」「いや、いい人じゃないかもしれないけど、気は合うはず☆」とかプラス思考なことももちろん考えました。 が、一方で「ヤンキーでガラが悪かったらどうしよう」「自分の1000倍美女だったらちょっとしたショックだな~」「とんでもないお屋敷に住んでたら入れ替わりたくなりそう~」「すでに子供がいて、生活に疲れてる感じだったらなんて声をかければいいんだろう……」とか、とにかくもうこれでもか! というほどありとあらゆることを考えたわけです(笑) 最後には、「もし会って“自分だったらどうしよう”」というとこまで話は飛躍しました。 で、電話かけるの辞めました(笑)。 一度ぐらい会ってみたいなあ、どんな人かなあと今でも興味深々ですが、一生ないでしょうね。今日のふくろう 和のあかり フクロウ ふくろうのランプ8,190円(税込)。やさしい雰囲気の和風のふくろうのランプです。★SHOPへGO!★PetitPetit