カテゴリ:本(時代小説)
時代小説の代表作家さんの一人でしょうね、北原さん。
作品もたくさんあるので、作品の解説を読んではじめて この連作集が直木賞をとった作品だったと知りました(笑)。 いわゆる江戸時代のキャリアウーマンたちの、 仕事、恋愛、生き様を描いた短編集。 主人公の女性には、女流絵師、寺子屋の師匠、娘浄瑠璃師などなど 様々な職業の女性が登場します。 それぞれの作品は独立しているんだけど、 女流絵師が“今!この人が話題!”風なテーマで絵を描いた時、 それぞれの話の主人公がモデルになってる、 なんてうまいつながりが作ってあります。 それだけ、主人公は当時のキャリアウーマンとして話題になっていた人たちだったわけで。 でも、一人一人は、 この道一筋と心に決めたものの、惚れた男への思いに迷い、 家庭を持たないで歳をとっていく将来を不安に感じ… という、今の時代の女性にも共通する悩みを抱えた愛しい女性だったりします。 私も彼女たちと同じような生活をしているので 余計共感してしまうのですが、 残念ながら及ばないのが私には「この道」が見えていないこと。 どんな生活をしても、これで満足ということはないんでしょうけどね、 もうちょっと自分に強さが欲しいなぁ、と切に感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.18 19:03:48
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