久々の時代小説
年末年始にかけて久々に長篇小説を読む。初の永井路子さん作品「流星」。お市の方の一生を綴った作品。今まで私が知ってるのお市の方というと、信長の妹、お茶々の母親、自分も生き残ることができる立場にあったのに、娘たちは脱出させ、自分は愛する夫(柴田勝家)と共に死んでいった、ぐらいでした。でも随分知らないことが多かったんだなぁと(当たり前か…)。希有な人生を送った人だと思うけど、そこには時代を越えて同じ女性として共感する部分と、彼女だからこそ巻き込まれたり巻き込んでいった生き方があったのだなぁと。人の一生ってそんな簡単なものじゃない(笑)。私は庶民派時代小説好きなので、あんまり度々読む気にはならないかなぁ…という感じだけど(笑)、たまにはこういう“時代”を感じさせる小説もいいかもね。