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カテゴリ:小娘、張り切る
その日は、ちょっと家事仕事をやっていて、寝かしつけの準備(歯磨きやら布団敷きやら子供の相手やら)をダンナに一任していた。
さて、ひと段落つけて私も寝室に行くと、既にダンナが娘と小娘と一緒に布団に潜り込んでいる。 んじゃあ、たまには小娘もパパと寝てみるか? と1人で布団に潜り込む母。と、直ぐに娘が 「ママとねるの~」 と私の横に潜り込んできた(小娘の断乳以来、急に私と寝たがることが増えた)。小娘はどうするかな、と見ていると、そのままダンナの横に落ち着いている模様。珍しい。普段はパパっ子の娘たちだが、小娘は未だに寝るときだけはママにべったりだったので、これを機に、たまにはパパと寝るようになってくれると嬉しい。 そんな願望をこめて、そのまま消灯。 と。 「・・・・・・・・・・・・」 小娘が、何やら小さな声で言い始めた。 ん?どした?何言ってるのだ? 小娘1歳9ヶ月。未だに言葉はほとんどと言っていいほど出ていない(パパ、ママ、マンマ、ピカチューぐらい(笑))。このときも、その例に洩れず、何を言っているのか分からない・・・のだと思ったら。 「・・・・・泣いてるよ」 そう。小娘は、電気が消された途端、しくしくとそれは哀しげに泣き始めたのだった。 いつもはギャンギャンと喚くように泣く小娘が、こんな風にしくしく泣くのは初めてだ。ビックリして電気を付けると、涙をぼろぼろ流して泣いている小娘が、ダンナの隣に寝転がったまま私を見つめていた。 それはそれは哀しそうに。いつもの、ギャーギャー騒ぐ、不満をぶつける泣き方ではなく、本当に哀しそう。 「おいで」 声を掛けると、途端に輝くような笑顔になって、あたふたと私の布団に飛び込んでくる(勢い余って、娘と衝突して娘から不平を言われていたが)。じたばた暴れつつ、私の腹の上に落ち着いた小娘は、これまたこぼれんばかりの笑顔でパパに手を振ったのだった。 「・・・パパと寝るのがそんなにイヤか」 「まぁ、そう言いなさんな。まだそういう時期なんだよ」 娘たちを寝かしつけた後、腹を抱えて笑い転げた後、一応ダンナにフォローを入れておく。でも、正直嬉しいやら可愛いやら。 本当に、二人目と云うのはこういう風に親を喜ばせるのが上手いんだなぁ(いや、ダンナは淋しそうか)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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