♪メイクのお仕事♪
メイクの仕事…四半世紀やってきて、離れちゃうのか。新しい世界には行きたいけど、ちょっぴりね、もったいない気もするなぁ。さっき、知り合いから連絡があって、ダブルブッキングしちゃったから、代わりに行って貰えないかって。NHKの仕事なんですよ。もちろんヘアメイクの。しかし、明日。しかも時間が思い切りかぶってる。新しい仕事の研修と。これって、精神的にキツいわぁ~。ヘアメイクやっぱり好きだからね。お断りして、違う方を紹介したんだけど…。最後に一回やっておきたかったなぁ。ヘアメイク。メイクの仕事はたくさんのエピソードがあるんだけど、舞台のメイクは楽しかった。普通は役者さんが、自分でメイクはするから、あんまり外部に頼むことはないんだけど、たまにプロへ依頼をすることもあるみたい。それで1度やると、そこからクチコミで依頼が来て広がっていくの♪1番思い出に残ってるのは、ある劇団が演ったチェーホフの作品。五日間、毎日二回公演だったんだけど、毎回、寸分違わずに仕上げないといけなかった。キャラ作りから、参加して、登場人物全てのヘアメイクをデザインした。その原作はもちろん、台本を読み込んで、舞台である1800年代についての資料を集めたり、なかなか楽しい作業だったな♪こういう準備が、すごく好き。それで、監督さんにOKをもらえるまで、あれやこれや…。大変だったのは、30代の女優さんを老婆に見せるヘアメイク。頬骨が飛び出て、頬のお肉のない人を、ふっくら顔に仕上げろと。たるみも出さないといけないし、モォ本当に大変。でも、すっごい燃えたよ。でね、この舞台をたまたま観に来た別の女優さんが、老婆メイクを気に入ってオファーが来たのしかも映画の。舞台と映像はまた全然見せ方が違うのにって言ったのに、映画の監督さんまで連れてきて。しか~しスケジュールがどうしても合わずに、冒頭の知り合いに譲りました。その映画はオムニバスの作品らしく、その中の1つだったんだけど、マイナーだったけど、一応カンヌに出品する予定だとかなんとか。完成した後の打ち上げには、「私は関係ないから」って言うのに、その知り合いにムリやり誘われて行ったんだけど、今、思えばかなりもったいないことしちゃったような気がするぞ。自分で自慢しちゃうけど(笑)、私、結構いい腕持ってるんです。でも、これだけでやっていく自信はないわけで…。しかも、学校業務にハマり過ぎて、もう勘が鈍ってるのも自覚してるから。技術って、やってないと、絶対に衰えるから。う~ん、書いてたら、やっぱりメイクがやりたくなるなぁ。新しい仕事の合間に続けるのも有りかな…。でも、早く覚えたいから、中途半端な気持ちじゃダメか~。煩悩に翻弄される今夜の私なのでした∵・∴・★