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June 21, 2009
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カテゴリ:豆知識
メルマガ181号で書いた地名の「音読み訓読みの謎」について、
読者の後藤様からメールを頂きました。
掲載のご了解をいただきましたのでご紹介します。

その前にメルマガ181号は以下。(一部)
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■風呂敷専門店 ふろしきや のメールマガジン・大風呂敷通信
 http://www.rakuten.co.jp/furoshikiya/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 市町村合併でふろしきやの住所は「市」になりましたが、
 以前は「町」でした。
 那珂郡大宮町(なかぐんおおみや・まち)でした。

 実は京都にも大宮町があります。
 ここも今は「市」になってしまっていますが…

 でもこの大宮町、読み方は
 「おおみや・ちょう」なのです。

 三重県にもありました。
 ここも合併で別の「町」になってしまっていますが、
 合併前は
 三重県度会郡大宮町(おおみやちょう)でした。

 同じ名前の町があった、という事を言いたいのではありません。

 都市名の「町」の読みが、
 西と東では音読みと訓読みになるのです。
 「○○○ちょう」と「○○○まち」。
 

 不思議です…



 こんにちは! 
 風呂敷専門店 ふろしきや@でっち
 倉田稔之(としゆき)「地名研究家」でございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■風呂敷専門店 ふろしきや 大風呂敷通信 2009.6.12 Vol.181号
 【地名の読みの謎…の巻】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 沖縄では「村」も「そん」と言いますよね。
 大宜味村(おおぎみ・そん)とかね。

 でっちの地元には原子力研究所で有名な東海村がありますが、
 「とうかいむら」で「とうかいそん」とは言いません。

 市町村合併が進んで、
 日本中から「町」や「村」がどんどんなくなっていますが、
 この地名の音読み訓読み、
 境目はどのあたりなのでしょうか?

 静岡?
 愛知?

 どなたかこの謎を解き明かしてください。

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【後藤様からのメール】


大抵のメルマガはスルーなのですが、歴史物のお題に反応してしまいました。
結構反応があったのではと思います。

で、本題ですが、そもそも呼び方の境界は存在するのでしょうか?

古来(源氏物語の時代)、”町”はマチと呼ばれていたそうですが、
それは高貴な人々の住む地域に付けられた物で、上方の一部での事です。
ですから、京都近県でも朝廷が権力を持っていた頃はほとんど町名など無く、
後になってから慣例で”マチ”と呼ばれる地域が出来たと思われます。

ここで”マチ”・”チョウ”が入り乱れる東京の話になりますが、
江戸初期には、”マチ”と呼ばれていたものが、
後に”チョウ”と呼ぶ方針に変えたそうです。
と言っても江戸中心部以外のほとんどの地域では町名など無く、
明治以降に付いた物です。

そうすると、江戸以前に町名が付けられた地域は”マチ”で、
幕府方針に従った所は”チョウ”、さらに明治以降に大量発生した町は、
”ドッチデモイイジャン”と言う事ではないでしょうか?
事実、実家のある札幌では、時代背景は関係ないにも拘らず、
両方の呼び方が存在します。

ですから、古くから栄えていた上方では”マチ”が多く存在するものの、
後で適当に呼ばれたとすると、やはり境界など無いと思われます。

以上、受け売りに推論を加えたお話でした。

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なるほどの内容でした。
後藤様ありがとうございました。


たまにはアカデミックな日記です。(笑)




ふろしきやロゴ風呂敷専門店「ふろしきや」








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Last updated  June 21, 2009 11:35:27 AM
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