テーマ:映画館で観た映画(8560)
カテゴリ:外国映画 ま行
世界一有名な絵本、ピーターラビットを知らない人はいないんじゃないかと思うんだけど、ピーターラビットを書いたビアトリクス・ポターのお話。 彼女の出版社めぐり、編集者ノーマンとの出会い、絵本の出版からはじまっての半生。 泣けたよー。さあ泣かんかなというような、わざとらしいつくりじゃなくて、実話だからって言うのもあるのかもしれないけど、自然な物語の流れのなかで、しっとりとじわじわと泣けてしまいました。 相手の人間性に惚れる恋愛っていいな。と、思う。 ミス・ポターは、本当に素敵な女性です。あの当時に自分の意思を貫いての人生。 どんな嫌な男でも金さえあればいいんだから、結婚しろという母親に逆らい、恋人との結婚を反対する家族とも戦いながら、自分の意思を貫いて生きていった、その生き方がすてきでした。 ミス・ポターは決して美人じゃないけれど、とても美しい人です。 彼女と接する機会さえあればどんな男性も彼女の魅力にとらわれてしまったにちがいありません。 そして、後半。彼女の暮らす湖水地方の自然と環境を開発業者から守るために、彼女は自分の印税で、売りに出されていた農場を買い始めます。この当時、まだグリーントラストや、自然保護、環境保護なんていう発想自体まだまだなかったであろうこの時代に、私財を投じて、自分たちの愛する農場や、湖水地方の自然を守ったのですね。 この土地と農場は後年ナショナルトラストに寄付されたそうです。彼女の死後遺産として相続されてしまえば、どうなるかわからないですからね。 仕事に成功して、多くの財を手にする人は結構いるけれど、それをこういう方向に使う人は少ない。 最後の最後まですごい女性だなあと思う。 好きなことを仕事にする、好きな人と結婚する。自分が素敵だと思う好きなところに暮らす。 正しいと思うことをする。 すごく当たり前なことなのに、実際にはなかなか出来ない。 ラッキーな人だと思うけれど、いろいろなチャンスをきちんと自分の人生に捉えることができたのは、やっぱり彼女自身の力なんだと思う。 ミス・ポター@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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