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心を空(くう)にする 中村天風「心身統一法」の真髄 心が空(くう)になった時、 人間はいちばん強くなる」 ・・・・・・・・中村天風 本の外観からにして、何か御利益がありそうな本です。 黄色い本で文字は金色。 私ながら気に入っている本。 天風先生の直弟子である沢井氏が書かれた本で、 分かりやすく「心身統一法」についてまとめ、 文章に流れがあり読みやすい本です。 いかに心の健康、体の健康が必要なのかということを、 ひしひしと実感しました。 天風師は明治の末に死病とも言われる結核を抱え、 自身の問題を解決する為、国法まで犯すしてわらをも掴む気持ちで アメリカの哲学者を訪ます。 そして医学まで学ぶが、医学では「いかにすれば心を強く出来るか」 という解決策にはならず、今度は、イギリス、フランスとわたり 心理学者を訪ねたり、ドイツの哲学者に会います。 しかし、問題も解決できず、絶望して日本に帰って死ぬつもりに。 帰国の途中エジプトのカイロで偶然ヨーガのカリアッパ師に遭遇。 インドでヨーガの哲学によって結核を克服し、自分が体験したことを もとに「心身統一法」を作成。約3年ヒマラヤ山脈のふもとで、 天風師は、夜明けと共に山中に入り、日が暮れるまで滝の前に座り 一日中瞑想し苦難の荒行をもとに。 それを現代風に簡単に行えるように研究に研究を重ねたのが「心身統一法」。 インドに入った頃は、肺結核のため38度の熱が一日中続き、めまい、 血痰もあったといいます。滝つぼのわきに座って瞑想しようとしても 最初は色々な想念がわいてきます。 こんな山奥のインドで死んだらどうなるんだろう? なぜこんなところまで来たのだろうか? そのうち心が、ゴーという滝の音だけが1つに、 有我一念になります。 それから、滝の音と一つになって、自分の身も心も、 無我一念になったと言います。 そのうち滝の音が聞こえなく、無我無念の境地に。 インドに来て、半年ぐらいたってからのことです。 有我一念から無我一念に。それから無我無念に。 無我無念になると無限のエネルギーが自分の命の中へ溶け込んで くるのを感じると言われます。 長年続いていた熱がひき、吐血がとまり、体内に元気が溢れてきます。 「心が空(くう)になれば、空(くう)の世界に同化し、 大自然のもつ生命力が自己の中に入ってくるのだと」カリアッパ師も 唱えます。 また、信念を強くする方法として、言葉による自己暗示も取り上げています。 暗示の言葉を天風師は「誦句」と名称。 元気のでる「誦句」を本書から抜粋してみました。 私も気に入っている暗示の言葉です。 私は力だ、力の結晶だ。 何ものにも打ち克つ力の結晶だ。 だから、何もににも負けないのだ。 病にも、運命にも、否あらゆるすべてものものに 打ち克つ力だ。 そうだ! 強いつよい力の結晶だ。 (「力の誦句」) 全身に力がみなぎってくる、「自分が力の結晶である」ことを、 想像しながら映像化します。「強い人間になりたい」と思う人に きわめて効果的な言葉の暗示だといいます。 参照: 心を空(くう)にする 中村天風「心身統一法」の真髄 編著者 沢井淳博氏 監修者 財)天風会 読みやすく、わかりやすい、元気が出る本でした。 バルーンもお薦めの一冊。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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