★★13カ月と13週と13日と満月の夜★★
私が大好きなアレックス・シアラーの本。しかし、なんか奇妙なタイトル。13カ月と13週と13日と満月の夜。だいぶ前に、買った本でしたが、なかなか手に取れませんでした。しかし読み進むたびに、ストーリーそのものがスリリングで物語に引き込まれます。この本は、年老いた魔女にだまされて体を奪い取られた少女が、自分の体を取り戻そうと必死になる物語です。この物語の中で、いろんな体験、感覚、思考が、すごく素敵に描かれています。とにかく、著者の細かな描写には驚きます。まさに、私がカーリーの体に入り、子供の心を感じたり、見たり、あるいは、おばあちゃんのグレーの体に私が入り年をとった、おばあちゃんの気持ちになったりしました。そして、半分読んだころで、物語が終わろうとしていました。もう、HAPPY ENDかなと思ったその瞬間、何かが狂う。ストーリーが、まったく思いがけない方向に展開します。息が抜けない、目が離せない展開に。この本を読みながら、アレックス・シアラーの子供のような、とてもピュアな心を感じます。人というものは、決して見た目で判断できないことだということを考えさせられます。外見を見るだけでなく、相手の心の言葉に耳を傾けてこそ、その人を理解し、信じることが出来るようになると、この本の主人公のカーリーは大きな発見をします。読み終わってみると、単純なストーリでしたが、その時々の、気持ち、描写がすごく素敵で、手に取るように細部まで感じられ、感動しながら読み進みます。そして、家、家族とは、なんて素敵なんだろう。家族の温かさを改めて、しみじみと感じさせられました。最後に本文より、私の好きな言葉を紹介します。明日何が起こるかはわからない。幸運というものは潮の流れのように変わる。われわれに出来るのは、最善を祈ること、そして今、目の前にあるものを楽しむことだけだ。今のために生きるのではなく、今を生きるんだよ。確実なのは、今だけなのだから。 私の日記が、もうすぐ、100,000アクセスです。ここまでの、みなさまの応援ありがとうございます。ものすごく感謝いたします。そこで、記念として、感謝の気持ちを込めまして、この本を100,000アクセス、キリ番の方にプレゼントしたいと思います。これからも宜しくお願いします。