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カテゴリ:旅とおでかけ
寒くて風が吹いているけどその分、空気が澄んでいて気持ちいい…いや、やっぱり寒いな。地面が濡れているので、チワワの小太郎もじっとしていると寒いようで、ぷるぷる震えていました。はいはい、早く帰ろうね。
小田原の松永記念館で、足柄刺繍(あしがらししゅう)の第一人者、上田菊明さんの展覧会をやっているので、母と見に行きました。二人とも松永記念館に行ったのは初めて。建物も庭も素敵でした。 上田さんの足柄刺繍は地元ではある程度知られていましたが、平成18年にNHK「鶴瓶の家族に乾杯」で紹介されて、全国からいまでも問い合わせがあるらしいです。糸を自分で染めるところから始めて、独特の立体感のある美しい刺繍が出来上がります。後継者はいないようですが、地元の方々を集めて教室は開かれているみたいです。ぜひ後世に残してもらいたいものですが、上田さんによれば、後継者を育てるには時間がかかるけれど、自分はもう高齢だから無理かもしれない、とのこと。このまま消えてしまうのはもったいないです。 上田さんの作品は、技術もさることながら、図案が美しいのです。デザインが素敵。こういうセンスもぜひ受け継いでいってもらいたいなぁと思いました。もともと工芸品だから、おみやげなどとして売れるようになればいいのでしょうけれど、採算を取るには難しい面あるのかもしれません。 ちなみに、この展示も松永記念館自体も、入館無料でした。なんてお得。 松永記念館は「戦前・戦後と通じて「電力王」と呼ばれた実業家であり、数寄茶人としても高名であった松永安左ヱ門(耳庵)が、昭和21年に小田原へ居住してから収集した古美術品を一般公開するために、昭和34年に財団法人を創立して自宅の敷地内に建設した施設」だそうです。松永耳庵の自宅だった「老欅荘(ろうきょそう)」や野崎廣太(幻庵)の茶室「葉雨庵(よううあん)」も無料で観られます。 松永安左ヱ門の年表を見ると、生まれたのが1875(明治8)年(私が1974年生まれだから、ほぼ100歳違い!)。1935(昭和10)年に61歳で本格的に茶道を始め「耳庵」と号す。そしてとても長生きで1971(昭和46)年に97歳で没しています。資料や年表をざっと見ただけですが、長生きしているだけあって、とても興味深い一生です。地元なのによく知らなかったので、もっと知りたくなりました。テレビドラマとかにならないかなぁ。 司馬遼太郎の「坂の上の雲」の秋山真之は1868(慶応4)年生まれだから、ほぼ同時代を生きた人ですね。私はまだ本もドラマも見てないのですが、母は両方見てる(読んでる)のでそのことを言ったら、ちょっと熱心に展示品を見てました。 まかり通る ↑評伝がいくつか出ているようですが、これを買ってみました。 老欅荘の前には名前の由来となった欅(ケヤキ)がありました。建物の中に入って見ることもできます。茶室がいくつもあり、座敷からは相模湾が望めます。お庭を眺めながらまったりしてしまいました。こういうおうち、いいなぁ。寒いけど…。 お庭は、季節の花が楽しめるようで、地元ではここのファンも多いみたいです。今は冬なのでお花はほとんど咲いてませんでした。もう少し暖かくなったらまた行ってみようと思います。タダだし! ↑「坂の上の雲」の関連本。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 14, 2010 10:00:13 AM
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