大腸の内視鏡検査を受けてきました。なので、今日はシモの話です。チワワのシモの話は気軽にしちゃいますけど、人間のシモの話はちょっぴり気を遣いますね。…ちょっぴりじゃなくてもっと気を遣ったほうがいいですかね…。



いやはや。検査、予想はしてたけど、思ってたより大変でした。

体調とか体質とか病気の症状にもよると思います。一緒に検査を受けたのがおばさま二人とおじさん一人、私を入れて四人でした。まず、最初の難関は、（下剤入り？）の水分２リットルを飲むこと。おばさま一人とおじさんは辛いと言いつつも割と淡々と全部飲みきっていました。もう一人のおばさまは前回同じ検査を受けたときには途中で気持ちが悪くなって、半分くらい残してあとは浣腸だったそうです。でも今回はがんばって全部飲んでました。

私も覚悟はしていたけれど、いつもは飲まない冷たい水。飲んだら（下から）出るという循環に涙目。温めて欲しいと思ったんですけど、他の方の場合は「冷たいから飲める」とのこと。そうなの？

前日に飲んだ下剤でかなり腸内は空になってたんですけども、病院に来てから飲んだ最初の１リットルくらいでもう検査できるような状況に。もともと下痢気味なのにさらに下剤って、拷問ですか。

吐き気止めも飲んでましたが、げっぷは出るし気持ち悪いし、どうしても最後のコップ一杯分くらいが飲めなくて、ギブアップ。看護師さんに言って許してもらいました。

そのあとも、他の方はしばらくトイレ通いしたあとに徐々に回数が減っていったけれど、私はもう頻繁にトイレ、トイレ。下剤多すぎなんじゃないかと思いました。個人差を考えて欲しい…。

なにかあったらナースステーションに、ということだったんですが、待機場所（トイレが近い場所）とナースステーションが離れていて、トイレが逼迫しているときにそこまで行けないです。途中で様子を見に来てもくれないし、やっぱりこの病院、好きじゃない…。

それでもなんとか検査時間になって、今度は腸の動きを止める筋肉注射。下剤とか吐き気止めとか注射とか、なんかもう身体に悪そうなモノばかり。検査自体はそんなに苦痛はないかなと思ったら、大間違い。お腹に空気を入れられてゴルゴルゴルっと内視鏡が入っていくとき、ものすごく気持ち悪い…。「うー、うー、気持ち悪いー」とうめいてしまいました。いえ、我慢しろと言われれば我慢しますけども、訴えてみたらちょっとは手加減してくれるかなと思って。でもあんまり変わりませんでした。

胃カメラも気持ち悪いけど、腸内視鏡もかなり気持ち悪い。歯医者さんも苦手だし、身体の内側をゴニョゴニョされるのは苦手です。水攻めに下剤に空気にゴリゴリカメラって、もうSMの世界です。そんな趣味はないのに。

しかし、結果、ポリープふたつ取ってもらいました。大腸のポリープは癌化しやすいようなので取ってもらってよかったです。調べないとわからないけど、見た目ではそんなに心配ないでしょうということでした。そういものができやすい体質なので、調べればポリープのひとつやふたつあるだろうなと思っていましたから予想通りでした。

ポリープが下痢の原因だったら別ですが、その他の炎症は見られなかったということで、安心した反面、下痢の原因はわからず、それでは治療のしようもないなぁと、少しがっかり。詳しい結果は来週なので、検査結果でなにかわかるかもしれません。

大腸でないとすると、胃（またはその他の消化器）が原因かも、と思ってちょこっと調べてみたら、胃の機能不全でも下痢の症状が出ることがあるのですね。胃酸の過多、または欠乏で、消化不良となって下痢になるみたい。それかも。（吸収不良症候群の一種だそうです）

ともかく、検査が無事に終わってホッとしたものの、その後もまた大変。お腹に溜まった空気がゴロゴロ、ゴロゴロ。おならとして出しちゃえばいいみたいで、看護師さんは一時間くらいで治まりますからと言ってましたが、ピークはそれくらいだったけど、そのあともずっとゴロゴロして気持ち悪かったです。

今回は検査のあと母に迎えに来てもらう手はずだったのでよかったのですが、これ、自力で帰るるとなると大変かも。一時間くらいは病院で休ませてもらえたとしても、そのあとも気持ち悪いし。

さらに、衝撃的だったのが、お会計が予想以上に高かったこと。検査の前にもらった用紙に書いてあったのは３割負担で５千円くらい。処置などによって金額が変わってきます、ということだったので少し多めに持って行きましたが、足りませんでした。母が来てからお会計。19,080円でした。ポリープ取って（手術）、検査に出して、で高くなったようです（ポリープの大きさや数などによってはもっと高くなるようです）。金額的にはこの処置に見合うものなのだと思いますけども、それならそうと、ポリープを取ったら数万円かかります、と書いて置いてくれればいいのに。会計機の前でおののいてしまいました。

しかも会計でクレジットカードが使えない…。銀行のキャッシュコーナーは病院の建物の外（駐車場のほう。そしてこの日は雨）。この病院、ダメダメです。

総合病院なので広いのですが、そのために患者さんの移動距離も、看護師さんたちの移動距離も長い。これはどこもそうなのかもしれないですけど、それにしてもなんだか動線が悪い気がします。看護師さんの移動に時間がかかると、その分、患者さんも待たされますし、ロスタイムが多くなって仕事の効率が悪くなります。

目の届く範囲に患者さんがいないので、なにかあっても看護師さん側からも気づけないし、患者側からも訴えにくくなっています。

検査が辛いのはしかたないですけども、病院の環境によってだいぶ精神的なものが違ってきます。今回の検査でも水分を取る場所はトイレの前ではあるものの、人通りの激しい場所で落ち着かないし、トイレは他の患者さんと共用だし、便座も冷たいし（普段は冷たくてもいいですけど、こういうときは暖かい便座がいい…）、荷物を入れるロッカーもないのでトイレに立つたびに荷物も持っていかなきゃいけないし、具合が悪くなっても看護師さんは近くにいないし…。

だいたい、なんで水分（下剤）が一律２リットルなのかが疑問。病院によっては前日に検査食を食べてもらって、当日は少なめの下剤、さらに検査は軽い麻酔をかけてうとうとした状態で苦痛を少なくしてくれるところもあるみたいです。そういう解決方法もちゃんとあるのではないですか。

大きめの総合病院のほうが、なにかあったときに安心感がありますから、そこで検査したいですが、苦しいのはいや。私は今回検査した病院が好きじゃないのですけども、地元で大きな病院が少ないので仕方なく、という側面があります。個人病院でもいい病院がたくさんあるのですけど、持病持ちでもあるので大きな検査などは総合病院のほうが安心です。でも行くといつも「ああ、やっぱりこの病院好きじゃない」と思うのでした。ああ…。

今回、ポリープを取ったので、一年後くらいにもう一度同じ検査をしなきゃいけないんじゃないかと思います。憂鬱…。どこか他の病院を探そうかなぁ。

昔に比べたら、日帰りで検査とポリープ切除の手術ができるのは格段にいいことなんですけども、私みたいな弱っぴい体質のために、泊まりで検査も選択できたらいいなと思いました。…金額が高くなるだろうからそこで悩みますけども。

地元に、大きな大学病院でもできればいいのに、といつも思います。大学病院がいいとは限りませんけども、選択肢が増えるし、患者さんも分散されるので少し空くといいなという希望的観測。民間病院でも、ちょっと高級なお泊まり検査ができるような病院があればまたちょっと違うのかもしれません。