とうとう帰国です。

晴れの日の昼下がりの大連空港は

のんびりした、いかにも地方らしい空気でした。(もちろん当時のこと）


これから同じ便に乗ろうと待機している人たちの中には

中国の子供(小学生ぐらい？）の団体（数十名）もあって、

そこだけはにぎやかな感じです。


何かの交流で訪日かな？

日本に行くなんて親戚中から何かを期待されての旅なのかな？（そういう時代でした）

と思いながら

珍しく、日本に帰る喜びよりも

このツアーが終わってしまう名残惜しい感じで

搭乗、出発、離陸…


それからまもなく機体が水平飛行しかかった時、

揺れてきたな…

と思ったら


揺れ具合が激しく…とはいっても身の危険を感じるほどではないのですが、

まるで船酔い？気分が悪くなってきました。


さっき見かけた子供たちの声でしょうか？

機体の上下に合わせて

遊園地のアトラクションにでも乗った時みたいに

「ひゃあ～！」とか「きゃぁ～」とか

聞こえる中に

ひたすら響くゲーム音は携帯（電話じゃなくて持ち歩きの意味）版インベーダーゲーム？

その音だけは

機体の揺れが続いて

他の子供たちさえも無言(大人はもちろん元々無言）になってからも

ずっと同じパターンで鳴っていて

妙な安心感を与えてくれました。

（何事にも動じずゲームをした子は、今頃大物になっているかも？・笑）


その後は特に問題も無く日本に到着、

さっとそれぞれの帰路に着いた（いつまでも挨拶だの世間話でダラダラ残ることなく）

メンバーの皆さんに自立した大人を感じて

一番お気に入りになった仕事ツアーは幕を閉じました。