とても悲しい
友達に葉書を出したんです。その数日後にラインに彼女の名前でメッセージがきたので、わーいお返事だ、とぽんとクリックしました。メッセージは友人の娘さんからでした。彼女が亡くなったと。そんなつもりじゃなかったから、お返事だと思ったから、出先でぽんとメッセージを開いちゃったんです。街中の、通路で、ちょっと一歩だけよけたところで、立ったまま。昔ならこういう知らせは自宅で電話とかで受け取って。少し前でメールで受け取ったにしてもそこにはもしかしてと思うようなタイトルがあったはずで。ラインだし、彼女の名前だし、ほんとに無防備に受け取っちゃったんです。「お葉書ありがと~。元気~?」みたいな文面しか期待しないで。…なんてことは思いましたが。もしその「昔」ならはたして娘さんが彼女の交友関係をどこまで把握していたか、メールのアドレス帳なんて開けたか、年賀状の住所録かなにか調べないと親の友達ってたどりつけないですよね。連絡自体頂けなかったかもしれません。お嬢さまはとてもしっかりした受け答えの文章で、お母さまの訃報を伝えて下さいました。私、麻の葉模様の産着にくるまれた生まれたてのあなたをお母さまが嬉しそうに抱っこしていたのを覚えているわ。。難しい病気なのは知ってたんです。いつもにこにこと朗らかで、明るく元気だったから、なんだかすっかり「治った」んだと思い込んで、普通にご飯食べて、おしゃべりして「またね」と別れたのが最後になってしまいました。いつも明るくて、優しくて、前向きで朗らかな人でした。誰に対しても優しい、通りすがりの人にたいしてさえ優しい。。私にも優しかった。学生時代の、今よりもっと視野が狭くて頭が固くて偏屈だった私にも優しくて、ずっと友達でいてくれた。ものすごく、寂しいです。お友達の多い、人に誠実な人だったから、今同じように悲しんでいる彼女のお友達はきっとたくさんいるでしょう。最近大切なお友達をなくした方、ひょっとすると私のお友達のお友達なのかもしれません。素適な人でしたね。すごく悲しいけど、やっぱり会えてよかったと思います。一緒に遊んだひとつひとつ、おしゃべりのあれこれ、とてもとても楽しかったです。今までお友達でいてくれてありがとう。